Karakami HOTELS&RESORTS(カラカミホテルズアンドリゾート )は、運営する「定山渓(じょうざんけい)ビューホテル」をカタログ通販大手ベルーナ(本社・埼玉県上尾市)に資産譲渡すると発表した。
同社は譲渡の経緯について、「安定した経営基盤の確保、経営資源の選択と集中の観点から決定した」と説明。両社は2021年4月9日に売買契約を締結し、2021年5月31日に資産譲渡を予定している。売却額は非公表。
「定山渓ビューホテル」は1985年に、北海道の人気温泉地の定山渓に開業した。敷地面積は約7358坪(2万4281・91㎡)、鉄筋コンクリート造の地下3階、地上16階建て。全客室647室と定山渓で最大規模のホテルで、1996年に増築した新館グレートビュー、複数の大浴場、北海道初の本格ナイトプール「SIRENA」などで人気を集めてきた。しかし、新型コロナの影響で利用客が急減し、2021年2月1日から休館している。
総合通販のベルーナは、グループ会社のグランベルホテル(本社・東京都中央)でホテル事業を展開している。京都と大阪で各1ヵ所「グランベルホテル」を、大阪梅田で「ホリックホテル」を運営。今年4月21日には北海道に進出し、「札幌グランベルホテル」(中央区南3条西8丁目10ー1)を開業させた。また、7月には「すすきのグランベルホテル」(同区南5条西2丁目6ー2)の開業が決まっている。
今回「定山渓ビューホテル」を取得することにより、同社の北海道の基盤を固めたい意向が明らかになった。今後は改修などの追加投資を検討しながら、9月ごろまでの営業再開を目指しているという。
株式会社ベルーナ:「定山渓ビューホテル」の取得に関するお知らせ