(出典:じゃらんリサーチセンター)
「じゃらんリサーチセンター」が全国の宿泊旅行者15,572人を対象に行った「じゃらん宿泊旅行調査2023」によると、2022年度に国内宿泊旅行を実施した人は44.2%で、コロナ前の2018年度と比べ12ポイント差まで回復している。年間平均旅行回数は2.88回と調査開始以来の最高値を記録し、延べ宿泊数は2億2049万人泊となった。
(出典:じゃらんリサーチセンター)
国内宿泊旅行にかけられた費用総額は7兆5296億円であり、1回の宿泊旅行にかかった費用は平均6万2,400円、個人旅行の宿泊費は平均1万9,900円である。同行者には親連れ家族旅行や友人との旅行が増えている。
(出典:じゃらんリサーチセンター)
宿泊の形態では、「1泊2食つき」が41.5%で最も多いが、コロナ禍以降「素泊まり」の割合が27.3%に増加している。旅行者の満足度は地元特産品や美食の多さ、バラエティに富んだラインナップなどで決まる傾向にある。
総合満足度では大分県が1位、地元の美味しい食べ物が多いランキングでは石川県が1位、魅力のある特産品や土産物が多いランキングでは北海道が1位となっている。地域特性を生かしたブランド力やカルチャーが求められる中、顧客満足度につながる要素として「歓迎ムード」があることも調査から明らかになった。
これらの結果は、業界が目指すべき方向性を示すものであり、観光業界の更なる発展に繋がると考えられる。各地域はその魅力を活かしたサービスを提供し、宿泊施設の人手不足解消や業界の体質改善につなげていく必要がある。