観光庁の宿泊旅行統計調査によると、本年4月の延べ宿泊者数は、4,010万人泊で、前年同月比+1.1%、4月としては調査開始以来の最高値となった。日本人延べ宿泊者数は前年同月比0.0%で横ばい、外国人延べ宿泊者数は830万人泊で、前年同月比+5.5%となり、4月としては最高値で全体を押し上げた。4月宿泊施設タイプ別稼働率、都道府県稼働率順位も合わせて。
外国人延べ宿泊者数、4月過去最高に
4月の延べ宿泊者数は、4,010万人泊で、前年同月比+1.1%で、4月としては過去最高値となった。日本人延べ宿泊者数は、4月は前年同月比から横ばい、外国人延べ宿泊者数は、4月は830万人泊で、前年同月比+5.5%と、4月としては調査開始以来の最高値になった。
出典:観光庁
外国人宿泊増を日本人宿泊の横ばいか減少が相殺する展開
延べ宿泊者数の推移は、以下の通りで外国人延べ宿泊者数が上昇を続けており全体の数値を引っ張っている。他方で、全体の8割を占める日本人の延べ宿泊者数は少子高齢化や人口減少により横ばいかやや減少が続いており外国人の増加分をやや相殺する展開となっている。
出典:観光庁
タイプ別稼働率はシティホテルがトップ、旅館の低迷続く
4月の客室稼働率は全体で60.7%となり、4月としては調査開始以来の最高値であった。
タイプ別ではシティホテルが82.2%でトップ、ビジネスホテルが76.0%で全体の平均を押し上げた。リゾートホテルは55.8%でやや平均を下回ったが、旅館は36.5%、簡易宿所は27.8%といずれも平均を大幅に下回る厳しい結果となった。
出典:観光庁
稼働率トップは大阪・東京、最下位は長野・新潟の順
都道府県別の稼働率のトップは、大阪の85.0%、2位は東京で84.3%となった。大阪は特にリゾートホテルが91.1%と2位の千葉(83.3%)を引き離した。また、シティホテルも93.2%で首位に立ったが、京都も90.9%と90%を超えて大阪に肉薄した。簡易宿所も67.1%で、2位の東京(51.3%)を大幅に引き離しダントツのトップとなった。
一方の東京は、旅館が64.2%でトップとなり、2位は香川で58.3%となった。香川は外国人旅行者の獲得の成功により全体も63.8%と地方としては比較的高い数値を示した。また、東京はビジネスホテルも89.3%でトップ、2位は京都(89.1%)で肉薄した。
全体3位は愛知(72.9%)、4位は京都(72.7%)、5位は福岡(72.6%)となった。
最下位は長野(31.8%)で、新潟(38.8%)、秋田(41.2%)が続き、いずれも厳しい結果となった。
【関連記事】