ホテル小田急(東京都新宿)は希望退職を募り人員削減を実施するなど、収支効率を高めるべく事業の見直しを図ることが明らかになった。
ホテル小田急は小田急電鉄の子会社で、東京都新宿区にある「ハイアットリージェンシー東京」を運営している。当ホテルは、1980年にホテルセンチュリーハイアットとして開業した。2度の名称変更を経て、2007年以降現在の名称で営業している。
当ホテルは以前から外国人の宿泊比率が高く、新型コロナウイルス感染拡大によるインバウンド需要消失の影響が直撃した。緊急事態宣言の延長や「夜の街報道」の影響など新宿地域の客足の戻りが遅く、他のエリアに比べて苦戦している状況だ。前期決算においては特別損失22億円を計上した。
客室稼働率は20年3月以降は25%以下、さらに21年3月期には11.7%まで低迷した。3月末には大半のレストランやプールの閉鎖、シャトルバスの運行が終了しており、運営規模の縮小を進めている最中だ。
人員削減の具体的な人数や時期については非公表となっている。