ハイアットの米ウィスコンシン州のミルウォーキーに所在する「Hyatt Regency Milwaukee Hotel」が米投資会社に売却されることとなった。481室の大規模ホテルの売却で、今後大掛かりなリノベーションを予定。ハイアットは2020年までの大規模な資産売却計画を明らかとしている。
同ホテルを買収したのは、マイアミを拠点にホテル投資事業を行なっている「Cambridge Landmark社」で、同ホテルの売却は同社の発表により明らかとなった。
同ホテルはミルウォーキーの市街地中心部に立地し、ウィスコンシン会議場(Wisconsin Center convention facility)にも近い好立地となっている。18階建ての481室は同市内でヒルトンの「Hilton Milwaukee City Center」(750室)に次ぐ二番目の大規模なホテルである。
同社はミルウォーキーでの新たなアリーナ(Milwaukee Bucks Arena)の本年8月の開業やウィスコンシン会議場の拡張計画などを見込んで今回の買収に動いた。
今後、1年半から2年をかけて、客室やロビー、会議室、最新のアメニティの導入などを含む大規模なリノベーションを実施する。売却後もハイアットと同社がフランチャイズ契約を結ぶことで、ハイアット・リージェンシーのブランドは継続する予定。
現在同ホテルは、客室の他に二つのレストラン・バーと、ビジネスセンター、フィットネスセンターと会議場、イベントスペースなどを有している。
取引額については開示されていない。
ハイアットはサブプライム住宅ローンの破綻によるリーマンショック期に大打撃を被り、近年業績は回復しつつあるものの、新設ホテルなどの新たな投資に向けるため、2020年までの大規模な資産売却計画を明らかにしており、今回の売却とフランチャイズ契約もその一環と見られる。
出典:Hyatt Regency Milwaukee Hotel
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