花巻市が、市内の温泉宿泊施設の利用者に料金の半額を助成するキャンペーンを延長。全県民が対象となる。
コロナ禍により冷え込んだ観光需要を回復させようと、国だけでなく地方自治体もこぞって独自の観光振興キャンペーンを打ち出している。
岩手県でも7月から数々の宿泊割引制度が実施されており、「花巻市内宿泊施設利用助成事業」もその1つだ。事業の内容は日帰り入浴や宿泊プランの利用者に対し、料金の半額を給付するというもの。
【9月1日より再拡充します】花巻市温泉宿泊施設等利用促進事業について
8月は花巻市民限定で31日に終了の予定だったが、この度、対象を「岩手県民」に最拡充して9月まで延長されることになった。
助成されるプランと金額は以下の通り。
グループ旅行の場合、県民以外のメンバーは助成の対象外だが、県内の事業所に勤める者はその限りではない。
なお、この宿泊助成はGoToトラベルキャンペーンや他の地域限定宿泊割引とも併用できる。
現在、東北デスティネーションが企画する岩手限定「地元割クーポン」がこちらも期間延長で実施中。
岩手県の宿泊施設で使用できる2,000円分の割引クーポンが20万枚配布される。ただいま配布期間の最終期で締め切りは9月10日(到着分)だ。
最終期につき、応募枚数制限はなし。一人で何口でも応募でき、さらに当選したクーポンは他者に譲渡可能(岩手県民に限る)。
利用期限は9月30日まで。クーポンを使って宿泊すると20,000円分の宿泊券や県産品の詰め合わせが当たる。
今回、助成制度を実施した花巻市は岩手県中西部の都市で、宮沢賢治出生の地として知られる。自然が多く残る街で温泉もたくさんあり、湯治の旅にはもってこいの土地柄である。
各地方自治体が支援する宿泊割引も、8月をピークとして徐々に少なくなってきている。破格で旅行できるのもあとわずか。安全に気を配りつつ、行きたかった場所に旅するいいチャンスかもしれない。