Google の AI 投資部門が支援する AI 英語スピーキングアプリ、ELSA が、航空・ホスピタリティ向けのプログラム開発に約 1 億円を投資すると発表した。この投資は、航空・ホスピタリティ業界向けのテクノロジー、英語トレーニング教材、カリキュラム開発に使用される。
ELSA(English Language Speech Assistant)は、2015 年に Google の AI 投資部門から出資を受けて以来、100 カ国以上の 4500 万人のユーザーに利用されてきた。世界の AI 企業 100 にも選ばれた、独自の音声認識技術により、ユーザーは個人のスピーキングの弱み(発音、アクセント、イントネーション、流暢さ、語彙力、文法)を特定して、短期間で改善できる。
これまでに 32 億円資金調達を実施し、SIG、Gradient Ventures、Monks Hill Ventures などの VC から支援を受けている。ポルトガル、インド、日本、インドネシア、ブラジル、ベトナムにオフィスを構えており、2021 年には CBInsights による「世界を帰る人工知能スタートアップ企業トップ 100」にも選出された。
ELSA は今回、航空、ホスピタリティ業界を対象に、世界トップの航空会社、ホテルと共同で開発した、業界特化型ビジネス英語プログラムを提供すると発表した。
コロナ禍のなか、研修費が削減傾向にある航空ホスピタリティ業界では以前より費用対効果の高い英語研修が望まれている現状だ。
ELSA アプリは場所や時間を問わずトレーニングを受講でき、AI が個人のレベルに応じたカリキュラムを提供するため、部門横断的に使用できる。総合的な社員研修プログラムにより、社員の企業への帰属意識を高め、より顧客目線での質の高いサービスの提供が可能になる。
ELSAは、顧客と英語で円滑にコミュニケーションを取れるようになれば、世界中の顧客の満足度を高めることができ、結果としてその企業の競争力につなげることができるとしている。