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コートヤード・バイ・マリオット名古屋、持続可能な運営でGreen Key認証を達成

投稿日 : 2025.09.10

愛知県

SDGs

ホテル関連ニュース

(出典:マリオット・インターナショナル

2025年6月2日、コートヤード・バイ・マリオット名古屋は国際的な環境認証プログラムであるGreen Keyを取得した。Green Keyは環境に配慮した運営を行うホテルなどに与えられる国際的なエコラベルであり、愛知県および名古屋市内のホテルとしては初の取得となる。1994年に国際環境教育基金(FEE)が定めた制度であり、13カテゴリー、75の必須項目と75の努力項目を基準に認定される。現在、世界70カ国以上、6,000以上の施設が認証を受けており、持続可能な施設運営の象徴として広く認知されている。

コートヤード・バイ・マリオット名古屋は、マリオット・インターナショナルのESG戦略「Serve 360」に基づき、環境負荷の低減と地域社会への貢献に取り組んできた。ホテルは今後も環境に配慮した運営を続け、持続可能な社会の実現に寄与する方針を示している。

(出典:マリオット・インターナショナル

具体的な取り組みとして、使い捨てアメニティを竹製歯ブラシや紙素材パッケージに置き換えることでプラスチック削減を進めている。2025年6月末からは客室のペットボトル入り飲料水の提供を終了し、代わりにウォーターサーバーを設置している。また、節水機能付きのシャワーヘッドや蛇口を導入することで水資源の使用量を抑制している。

地域文化の発信にも注力し、有松絞りや常滑焼を客室インテリアに採用し、ロビーには地元作家の作品を展示している。廃棄物については紙、ガラス、金属、食用油などを適切に分別・回収し、パートナー企業を通じてリサイクル資源へと転換している。使用済みコーヒーカプセルも回収され再利用されている。レストランではストローやテイクアウト容器、カトラリーを紙製または木製に切り替えている。

食においては、ヴィーガンやベジタリアンメニューの提供、平飼い卵の使用、有機栽培や地元産の季節食材を積極的に取り入れたサステナブルダイニングを展開している。絶滅危惧種や保護対象種に由来する食品は使用していない。エネルギー面では、照明やユーティリティを制御する自動化システムを導入し、館内全体でLED照明を採用するなど効率的なエネルギー利用を進めている。さらに、タオルやリネンの交換を毎日行わない選択肢を提供し、水やエネルギー消費の削減につなげている。

コートヤード・バイ・マリオット名古屋は2022年3月に開業したマリオット・グループの一員であり、日本国内では6軒目となるコートヤード・バイ・マリオットブランドのホテルである。全360室の客室を備え、名古屋駅や栄エリアに近接する利便性の高い立地にあり、ビジネスや観光の拠点として機能している。最新のAV機器を備えた宴会場や宿泊者専用のフィットネスジムなど多様な施設を揃え、都市型ホテルとして上質な滞在環境を提供している。

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