(出典:株式会社グリーンズ)
株式会社グリーンズは、2025年5月29日、和歌山県田辺市に「コンフォートホテル紀伊田辺」を開業した。また、開業に先立つ5月27日には、田辺市と「災害等の発生時における宿泊施設の提供等に関する協定」を締結し、観光と防災の両面から地域へ貢献する体制を構築した。
(出典:株式会社グリーンズ)
災害協定締結式では、田辺市役所にて田辺市長とグリーンズ代表取締役社長が協定書に署名した。協定は、地震や風水害などの災害発生時に、市の要請に応じて「コンフォートホテル紀伊田辺」の客室を要配慮者の一時避難先として提供する内容となっている。ホテルが24時間・365日稼働している特性を活かし、迅速かつ柔軟な地域支援体制を整えた。この取り組みは、グリーンズが展開するサステナビリティ活動「コミュニティ支援」の一環であり、SDGs目標11「住み続けられるまちづくりを」および目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」の達成に寄与するものである。
コンフォートホテル紀伊田辺は、世界遺産・熊野古道をはじめ、白浜温泉やアドベンチャーワールドなど、和歌山県南部の主要な観光地に近接しており、観光やビジネスの両面で利便性に優れている。ホテルは平日にはビジネス利用、週末には観光やインバウンドの需要に応える形で運営される。
館内にはセルフチェックイン・アウト機を3台備え、スムーズで非対面の受付を可能にしている。客室には、高さの異なる枕や大型の折りたたみ式バゲージラック、S字フック付きのハンガーラックなどを設け、訪日旅行者の使いやすさに配慮した。また、全室に紀州備長炭を使ったアートパネルを配置し、部屋ごとに異なるデザインで地域の自然や風土を感じられる空間に仕上げている。各フロアにはファミリーやグループ向けにコネクティングルームも用意されており、朝食には冷やし梅うどんや旬の果物を使ったスムージーなど、地元食材を活かしたメニューが無料で提供されている。
(出典:株式会社グリーンズ)
1階の「Comfort Library Cafe」には、プロのブックディレクターによる選書によって、旅や紀伊の文化に関連した書籍を300冊以上配置している。ロビーには、宿泊者が自由に記入できる「思い出カード」を備えたコミュニケーションボードを設置し、旅行者同士の情報共有や交流のきっかけづくりを促している。さらに、環境配慮の一環として、ウォーターサーバーを設置し、マイボトルでの給水を可能にすることでプラスチックごみ削減に努めている。