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9月の国内宿泊者数が持ち直す GoToトラベル効果か

投稿日 : 2020.10.30

ホテル関連ニュース

観光庁の報告で、9月の国内旅行宿泊者数の減少割合が前月に比べ持ち直しているというデータが明らかになった。

10月30日、観光庁は9月度の宿泊旅行統計調査を発表した。それによれば、日本国内の旅館・ホテルの宿泊者数は2555万人で前年同月比から47.6%減。8月の減少割合が前年の半分を割る51.8%減であったことを踏まえると、わずかではあるが旅行者数に回復の兆しが見られる。今年の9月には四連休があり、政府主導の観光需要喚起策「Go To トラベルキャンペーン」を利用した旅行が多かったようだ。

一方、人種別の割合を見ると、日本人の割合が2534万人の37.4%減だったのに対し、外国人は97.4%減の21万人で、入国制限によるインバウンド需要の激減はいぜんとして深刻だ。特に東京や大阪など、外国人観光客が多くインバウンドの恩恵が大きかった地域では宿泊業の倒産が相次いでいる。

外国人向けツアーで業績を挙げていた旅行会社も業態を転換し、これまで埋もれていた地域住民の需要を掘り起こすなどの対策を行っているところもある。

国民向けの消費需要としては、10月からスタートしている「GoToトラベル」の地域共通クーポンと東京都の旅行費補助「もっとTokyo」、飲食業界支援策「GoToEAT」事業に期待がかかる。

また、来年に控えた東京五輪・パラリンピックに向け、外国人の入国規制を緩和する意見も政府から出ている。入国緩和でどこまでインバウンド需要が回復するか注目だ。

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