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マイナビが廃校を宿泊施設にリノベーションー千葉県長南町で

投稿日 : 2018.07.03

千葉県

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大手人材広告企業の株式会社マイナビは、2017年3月末に閉校した千葉県長南町の小学校の廃校舎を活用し、新たな団体向け宿泊施設「仲間と泊まる学校 ちょうなん西小」を7月1日開業した

廃校舎を活用、地域活性に繋がる新たな取り組みをスタート

「仲間と泊まる学校 ちょうなん西小」は、マイナビとして初となる廃校を利用した事業で、最大84名までが宿泊できる団体宿泊施設。学生の合宿(サークル / 部活動 / ゼミ)、企業の研修、団体旅行など、2万1千平米以上の敷地を自由に使うことができる。職員室をリノベーションしたカフェも併設し、宿泊者だけでなく地元住民の皆様の憩いの場となり、町の地域活性化にも寄与することを目指している。
人口約8,000人、3,200世帯が住む長南町は、急速な少子高齢化や人口減少などの問題に直面している過疎地域。かつての賑わいを取り戻すため、廃校を活用した企業誘致をはじめ、積極的に町をあげて対策を図っている。マイナビは、都心からのアクセスや緑豊かな環境に魅力を感じ、同校を活用した事業を決定したという。

出典:マイナビ

人材情報から観光、農業で地域活性化へ
マイナビは、人材情報をはじめ、結婚式、賃貸、ニュースなどのメディア事業を主力としているが、近年では2016年に「マイナビトラベル」や2017年に農業情報サイト「マイナビ農業」を開設するなど、観光業、農業活性化を通じて地方創生に関連する事業を開始している。
同施設の開設は遊休資産を活用し、地域活性や雇用創出を目指す新たなチャレンジとなり、今後も様々な可能性を探りながら、新規事業を進める方針だ。

出典:マイナビ

<施設概要>
■ 名称:仲間と泊まる学校 ちょうなん西小(旧 長南町立西小学校)
■ 住所:〒297-0145 長生郡長南町佐坪1348-1
(アクセス:茂原長南ICもしくは市原舞鶴ICより車で10分 ※都心から車で約90分、成田から車で約70分)
■ 宿泊可能人数:最大84名(1日1団体まで)
■ 料金:

出典:マイナビ

※食事は別料金
■ 特徴:
1、風呂も客室もすべて“元・教室”。校舎での宿泊は懐かしくも新しい特別な体験に
2、宿泊の客は広いグラウンドと体育館が使える。学校の備品も使い放題で、スポーツやレクリエーションが可能
3、自然豊かで静かな校内は、研修、ゼミ合宿などチームビルディングに集中できる環境
4、食堂は教室のつくりをそのまま活かし、食事は給食スタイル。中庭でバーベキューも
5、職員室を改築したカフェを併設


出典:マイナビ

少子化で廃校のリノベが多用途に増加
就職情報サイト「マイナビ」は学生を中心として就職活動において多く用いられており、同施設は学生のサークルや部活、ゼミの合宿地としては最適な環境と施設設備であり人気を集めそうで、7-9月の夏休み期間はすでに予約でいっぱいだ。
少子化により廃校となる学校は今後も増え続けることが予測されており、すでにイベント施設やアートギャラリー、カフェなどにリノベされるケースが全国各地で増えており、同社のように宿泊施設へとリノベする取り組みも増加する模様。
社会人などの大人にとっても学校生活のノスタルジーを味わえるのではないだろうか。

メトロエンジンリサーチによると、現在千葉県長南町には同施設のほかに宿泊施設は1軒「グレートアイランド倶楽部」のみ。同ホテルはシティホテルでゴルフなどを楽しめる。価格帯は一泊45,000-50,000円の高級価格帯となっており、同施設の競合とはならなさそうで、他の地方合宿地、九十九里沿いや内房の館山の合宿用の宿泊施設が同施設の競合となりそうだ。

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