ローズウッド ホテルズ&リゾーツが、沖縄・宮古島に日本初進出となる「ローズウッド宮古島」を開業した。
全55室からなる客室のほか、4つのレストラン&バー、ビーチサイドのインフィニティプール、海を一望できるプライベートパビリオンを完備。様々なバックグラウンドを持つゲストへ、パーソナライズしたサービスと共に、ラグジュアリーなリラクゼーションを通し、新たな「発見」と「再生」への旅を提案するという。
本記事では、ホテル開業の経緯や特徴などについて、ローズウッド宮古島に取材を行った。
▷ 公式サイト:https://www.rosewoodhotels.com/jp/miyakojima
―――「ローズウッド宮古島」が、日本での初進出の地として宮古島を選ばれた理由について教えてください。他の地域との比較において、特に決め手となった点は何だったのでしょうか?

宮古島は亜熱帯海洋性気候の地で、その特有の美しい自然が魅力の一つであると同時に「祈りの島」とも言われるように、川や池がない中で湧き水や降井を大切にしながら水が途絶えないよう神様に祈る習慣が昔からありました。
そして、今日でも日常生活や祭事で神々に祈る習慣が残っています。そういった特別な地に日本最初のローズウッドを開業することは、ローズウッドが大切にしている哲学を、旅を通してお客様に体験していただくこの上ない機会であると感じ、今回宮古島での開業が決定しました。
――― 施設内には「ヴィラ」と「ハウス」の2タイプの客室がありますが、それぞれどのような利用シーンや顧客層を想定し、差別化されているのでしょうか。
ヴィラ、ハウスともに大浦湾に面しており、どの客室からも息を呑むような宮古島の碧い海が広がる景色を望むことができます。55室の全客室にはプライベートプールやテラスがあり、自然光が降り注ぐ、琉球の伝統を感じさせる落ち着いたインテリアの中で、宮古島の自然と一体化しているような静寂の時間をお過ごしいただきたいと思っております。

スタジオスタイルからなるヴィラは、大浦湾の海が長い年月を経て形成した崖の様相と共に海の景色を眺められる「だや(崖)」、岬の中腹に位置する「むい(山)」、岬の先端を沿うように建てられた「みじ(水)」、ビーチに面し直接アクセスすることが可能な「うる(砂)」、穏やかな入り江に面した「いす(磯)」からなる5つのエリアに分かれて立地しているため、それぞれから宮古島の多様な自然美を感じていただきながらご滞在いただけます。
2名様までのご利用が可能で、カップルやご夫婦でのご旅行にぴったりです。隣り合ったヴィラ同士でコネクティングルームをすることも可能なので、グループでのご旅行でもご利用いただけます。

全3室あるハウスは一般的にいう「スイートルーム」にあたる上位クラスの客室を意味しています。すべてのハウスでオープンテラスにバーベキューグリルとパントリーキッチンを完備しています。大浦湾に面した「UPRA(ウプラ)ハウス」、夕焼けのグラデーションが映える「KUURA(クウラ)ハウス」、リゾート最大の広さを持ち岬の先端に位置する「KAMII(カミイ)ハウス」からなります。
どのハウスも目前に広がる海の景色を眺めながらプライベートの時間をお楽しみいただけ、リクエストに応じてバトラーサービスもご利用いただけます。最大4名様までのご宿泊が可能なため、グループでのご旅行や家族同士での集まりなどにもぴったりです。
――― ローズウッド宮古島が地域の農家や漁師、職人の方々と具体的にどのような連携をしているか、またその取り組みによってどのような地域貢献を目指しているか教えてください。

社員食堂の約 80%をローカルの食材で調達することを目指しているほか、館内にはアートが随所に設置されていますが、いくつかの作品は沖縄のアーティストや職人のものを採用しています。ホテルでのアクティビティに関しては、珊瑚礁でのシュノーケリングなど、宮古島の自然と深くつながるプログラムを導入予定です。
そして、ローズウッド宮古島のマネージングディレクターである中山典子は、20年にわたるラグジュアリーホテルでの経験を持ちながらも、イェール大学で環境科学修士号を取得しており、環境保護にも精通するウミガメの研究者でもあります。彼女の知見を生かし、宮古島に広がる自然や生態学と共生しながら地形や環境を活かした独自のウミガメプログラムをご提供します。
――― 他のラグジュアリーホテルと比較した場合、「ローズウッド宮古島」ならではの特徴や強みはどのような点にあるとお考えですか?
大きく3点挙げられます。

1点目に、宮古島の広大な碧い海を見渡す風光明媚な半島に位置するローズウッド宮古島は、日本のラグジュアリーな旅を新しい形で体験できる場所という点です。琉球諸島の歴史、風景、文化からインスピレーションを受け、琉球石灰岩などの沖縄の素材と日本の侘び寂びの精神を融合しました。自然環境との持続可能な調和を重視し、元々の地形を最大限に活かしながら、地元のコミュニティとも協力して設計したホテルです。

2点目に長寿の食文化を紐解いた4つのレストラン&バーでの体験です。沖縄県は世界でも類を見ない長寿の地域としても知られています。ローズウッド宮古島では、長寿の秘訣とも言われているこの地域に古くから伝わる知恵や生活習慣、文化を反映しながら、地域の生産者と密に繋がり、厳選した地元の食材をふんだんに使ったバラエティ豊かな料理をお楽しみいただけるメニューを開発していく予定です。

3点目に、「Asaya Spa」でのウェルネス体験です。ローズウッドのスパブランドである「Asaya」で展開されているトリートメントに加え、宮古島に伝わる伝統的な「パーントゥ祭り」にインスパイアされた泥パックを使用したプログラムなど、沖縄の伝統的な素材を使った贅沢なウェルネス体験を用意しています。
――― 最後に、今後の展望や意気込みについてお聞かせください。

日本初のローズウッドブランドを、豊かな文化遺産と雄大な自然に囲まれた宮古島にご紹介できることを大変嬉しく思います。ローズウッド宮古島は、ローズウッドの「A Sense of Place®(センス オブ プレイス)」の哲学を体現する新たなエキサイティングな旅の1つであり、ユニークな食体験から地元の野生生物との出会いまで、さまざまな冒険を繰り広げます。
特に、お客様をお招きし、ウミガメのアンバサダーとして、宮古島の未発見の生態を探求し、この島を故郷と呼ぶこれらの素晴らしい生き物を理解するために努力することを楽しみにしています。
■「ローズウッド宮古島」概要
住所 :〒906-0008 沖縄県宮古島市平良字荷川取1068-1
公式ウェブサイト :https://www.rosewoodhotels.com/jp/miyakojima
代表電話番号 :0980-79-8899
宿泊予約電話番号 :0980-79-8998(午前10時~午後6時)