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【取材】大分県別府市に3世帯でも楽しめる一棟貸し宿「別府本邸」オープン

投稿日 : 2026.03.16

大分県

新規ホテル情報

大分県別府市で、ホテル・民泊運営を手がける株式会社AIRSTAR(以下、AIRSTAR)が一棟貸切型の体験型宿泊施設「別府本邸」を開業した。

秘密基地のようなキッズルームや屋根裏シアター、ルーフトップテラスを備え、子連れや3世帯旅行でも楽しめる設計が特徴。温泉地・別府の中心部という立地を活かし、観光の利便性と“宿で過ごす時間”そのものの価値向上を両立している。宿泊施設に求められる役割が広がるなか、新たな滞在スタイルとして注目されそうだ。

本記事では、「別府本邸」開業の経緯やこだわりなどについて、AIRSTARに取材した。

Airbnb:https://www.airbnb.jp/h/beppuhontei
Instagram:https://www.instagram.com/airstarbeppu/

―――別府市中心部に開業された一棟貸切型の体験型宿泊施設「AIRSTAR 別府本邸」について、子連れや3世帯でも楽しめる宿として打ち出された背景や狙いを教えてください。

▲外観

「AIRSTAR 別府本邸」を企画した背景には、近年の旅行ニーズの変化があります。

特に、ご家族や親族同士、複数世帯での旅行では、単に“泊まる場所”としての宿ではなく、滞在そのものが思い出になる空間が求められていると感じていました。

一方で、子連れ旅行や3世帯での旅行では、一般的なホテルだと部屋が分かれてしまったり、周囲への音の配慮が必要だったりして、思った以上に気を遣う場面が多くあります。

その点、一棟貸切であれば、家族みんなが同じ空間で過ごしながらも、それぞれの過ごし方ができる自由度があります。

▲3階寝室

別府本邸では、別府駅近くという利便性の高い立地を活かしながら、施設の中では世代を問わず楽しめる体験性を持たせることで、「移動して観光する旅」だけでなく「宿にいる時間も楽しめる旅」を実現したいと考えました。

特に子どもにとっては“また行きたい場所”に、大人にとっては“無理なく過ごせる場所”になることを意識しています。

―――別府本邸には、プロジェクター付きの屋根裏ロフトや隠し扉の先のキッズスペースなど、滞在そのものを楽しめる仕掛けが取り入れられていますが、こうした体験設計で特に重視されたことは何でしょうか。

▲ブラックライトを活用し室内イルミネーションを演出

最も重視したのは、宿泊そのものが“イベント”になることです。

観光地では、どうしても外での体験が注目されがちですが、私たちは「宿の中にもワクワクする体験がある」ことに大きな価値があると考えています。

例えば、屋根裏ロフトのプロジェクター空間は、子どもにとっては秘密基地のような非日常感があり、大人にとっても映画や映像を楽しみながらゆっくり過ごせる場所になります。

また、隠し扉の先に広がるキッズスペースは、入った瞬間に驚きがあり、写真や記憶に残る体験を生みます。

▲プロジェクターで映画館のような演出を実現

ただ目新しい仕掛けを入れるだけではなく、滞在中に自然と会話が生まれたり、家族で同じ時間を共有できたりすることを大切にしました。

「泊まって終わり」ではなく、「あの宿が楽しかった」と旅の印象そのものに残る設計を意識しています。

▲キッズルーム
▲子供も楽しめる滑り台

――― 家族旅行では、子どもが退屈しないことと大人も無理なくくつろげることの両立が重要だと思います。別府本邸では、その点をどのように空間設計に落とし込まれたのでしょうか。

▲室内リビング

家族旅行では「子どもが楽しめること」だけでは不十分で、大人がしっかり休めることとの両立が非常に重要だと考えています。

そこで別府本邸では、にぎやかに過ごせる場所と、落ち着いてくつろげる場所のバランスを意識して空間を構成しました。

子どもたちにとって魅力的なキッズスペースや屋根裏ロフトを用意しつつ、リビングや寝室は家族全体がゆったり過ごせるように整えています。

大人数でも窮屈さを感じにくく、同じ施設内にいながらも、それぞれが自分のペースで過ごせることを大切にしました。

▲屋根裏ロフト

また、一棟貸切だからこそ、時間や過ごし方に縛られず、食事や団らん、就寝のタイミングも柔軟に調整できます。

特に、子どもの生活リズムに合わせて行動しやすい点や、周囲を気にせず過ごせる点は、ホテルとは異なる大きな魅力だと思っています。

結果として、子どもは夢中になって遊び、大人は安心してくつろげる、そうした自然な両立を目指しました。

―――別府駅近の中心エリアという利便性を持ちながら、施設内では非日常感やプライベート感も味わえる構成になっているかと思います。立地と滞在体験の両面で、どのような価値を提供したいと考えられていますか。

▲テラス

別府本邸では、「アクセスの良さ」と「滞在の特別感」をどちらも妥協せずに提供したいと考えています。

旅行では移動のしやすさが満足度に直結する一方で、宿に入った瞬間に気分が切り替わるような非日常感も非常に重要です。

別府駅近くの中心エリアにあることで、観光や食事、温泉巡りへのアクセスがしやすく、初めて別府を訪れる方でも滞在の自由度が高いのが魅力です。

その一方で、施設の中では屋上テラスやロフト空間、遊び心のあるキッズスペースなどを通して、街中にいながらプライベート感のある時間を過ごしていただけます。

私たちが目指したのは、「便利だから選ばれる宿」ではなく、「便利なのに、ここでしか味わえない体験がある宿」です。

観光の拠点としての機能性と、宿そのものが目的地になるような体験価値を両立させることで、別府での滞在をより豊かなものにしたいと考えています。

―――最後に、AIRSTAR様として別府本邸を通じて、今後の宿泊施設における新しい滞在価値をどのように提案していきたいとお考えでしょうか。

AIRSTARとしては、これからの宿泊施設には「泊まる」だけではなく、「誰と、どのような時間を過ごすか」をデザインする役割がますます求められると考えています。

特に家族やグループ旅行においては、単なる機能的な宿ではなく、関係性を深めたり、思い出をつくったりできる場としての価値が重要になってくると考えています。

別府本邸は、その考え方を形にした一つの事例です。利便性の高い立地にありながら、施設内で完結する楽しさや、世代を超えて一緒に過ごせる空間を備えることで、“宿泊先”ではなく“滞在体験の舞台”としての価値を提案したいと考えました。

今後もAIRSTARでは、地域の魅力を活かしながら、その土地ならではの過ごし方と、宿そのものの体験性を掛け合わせた施設づくりを進めていきたいと思っています。

宿泊施設が、単なる滞在の受け皿ではなく、旅の記憶をより深く豊かにする存在になるよう、新しい滞在価値を提案してまいります。

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