(出典:下松市)
山口県下松市の笠戸島に位置する旧宿泊施設「笠戸島ハイツ」の跡地は、新たな開発計画のもとに変貌を遂げようとしている。この地には、高山石油ガス株式会社が提案したリゾートホテルと商業エリアの整備計画が採用された。同社は2026年のグランドオープンを目指し、約13億円の総投資でこのプロジェクトを進める。
敷地面積は約1万4752平方メートルで、県道笠戸島線に面している。計画によると、ホテルは木造平屋建てで、全30室の客室はすべて海を望むオーシャンビューとなり、個室露天風呂も完備される。施設内にはレストラン、エステ、展望台も整備される予定だ。
また、商業エリアではショップやカフェ、キッチン付きレンタルスペースが設けられ、地元住民と観光客の交流の場となることが期待されている。定期的なイベントの開催も計画されており、島の魅力を最大限に活かすコンシェルジュデスクも配置される。
このプロジェクトは、瀬戸内7県の観光プロモーションやマーケティングを手がける「せとうち観光推進機構」の支援を受けている。事業計画は年内に市との基本協定締結を経て具体化され、土地は市からの借地で、建物の建設と運営は高山石油ガスによって進められる。
この開発は、笠戸島を核とした下松市全体の活性化に大きな期待が寄せられている。市企画財政部の中山昇財政課長は、このプロジェクトが市全体のにぎわいの創出に大いに貢献すると歓迎の意を示している。このように、笠戸島はその新たな一歩を踏み出そうとしている。