北東北3県(青森・秋田・岩手)の在住者を含む個人またはグループを対象にして、弘前市内対象施設での宿泊代金割引と飲食券クーポン配布を行う「食べて泊まって弘前応援キャンペーン」が12月31日まで開催中だ。
本キャンペーンは、これまでにもお得なクーポン券と地元情報誌をセットで販売する「ひろさきまるごと観光クーポン」や、市の特産品をオンライン販売する「弘前ふるさと宅配便」などの企画を実施してきた公益社団法人弘前観光コンベンション協会によるもので、日本全国の観光産業を支援する目的で始められた観光庁主導による 「Go To トラベル」キャンペーン(9月10日時点で東京のみ除外)と比較すると、地産地消とも言うべき、より地域に根差した独自の施策だ。
地域を限定した同様の観光支援施策としては、奈良県民のみが対象となる奈良県内宿泊施設割引キャンペーン「いまなら。キャンペーン」や、スタート時は兵庫県民のみを対象とし、追って近隣県民が対象に追加される「姫路に泊まって!宿泊割引キャンペーン」などがあり、政府に頼るばかりではなく、独自に地域経済を盛り立てようという自助の意識が日本各地で見て取れる。
「食べて泊まって弘前応援キャンペーン」 の特典内容は、冒頭に書いたように北東北3県在住者を含む個人やグループに対して、対象宿泊施設に宿泊する場合1人1泊2,000円を割引きし(最大3連泊まで)、1人1泊につき2,000円分の飲食券をプレゼントするというもので、期間は2020年末までだ。
割引対象となる宿泊施設は下記の5団体に登録している弘前市内の宿泊施設合計27軒で、ビジネスホテルから老舗の旅館までがバラエティ豊かに揃う 。
・弘前市旅館ホテル組合
・嶽温泉旅館組合
・百沢温泉旅館組合
・湯段温泉組合
・羽黒温泉組合
なかでも2020年7月1日、弘前の繁華街として栄える鍛冶町にオープンした「GOOD OLD HOTEL」は一風変わった特徴を備えたホテルとして話題になっている。
築50年以上のレトロビルの2階で営業していたスナック街を、テナントを含めてフロアごとリノベーションしホテル業態へコンバージョン。独特のネーミングと色合いで怪しげな魅力を放つルームサインは、当時の看板を転用し、部屋名として使用している。内装に関しても、スナック営業当時の設備や調度品を活用し、ホテルルームへと改装した。今回の割引キャンペーン対象となる部屋は、以下にルームサイン写真を掲載した5室となっている。
秋の行楽シーズンに一風変わった宿泊体験をしてみたい旅行者にお勧めだ。
「食べて泊まって弘前応援キャンペーン」
問い合わせ先:
弘前観光コンベンション協会/TEL:0172-35-3131
※ホテルの宿泊プランや飲食店の営業状況等については施設・店舗へ要問い合わせ。
GOOD OLD HOTEL公式サイト:https://goodoldhotel.com/