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【取材】群馬県前橋を体感できる一棟貸しホテル(3施設5棟)が7月1日同時グランドオープン

投稿日 : 2024.07.05

群馬県

新規ホテル情報

古民家一棟貸し宿を運営する株式会社るうふは、群馬県前橋市にオープンした“地域文化の歴史と未来をつなぐ宿場町『赤城宿 AKAGI-SHUKU』”に、一棟貸しホテルを3施設同時に7月1日グランドオープンすることを発表した。

6月21日よりWEBサイトがオープンしており、各施設先着20組限定の「開業記念プラン」を発売している。

本記事では、開業の経緯や施設の魅力などについて、株式会社るうふに取材を行った。

▷ 公式WEBサイト:https://akagi-shuku.com/

―――まず、どのような経緯や背景で『赤城宿 AKAGI-SHUKU』を開業するに至ったのでしょうか

2023年に知り合いを通して、前市長の山本様から「古民家の活用方法を検討したい」とのご相談があり、今回の施設を見学する機会をいただいたことがきっかけです。

赤城山南麓の豊かな自然環境、広大な敷地に歴史や文化を感じさせる建物と美しい庭、これほど良好な状態で維持されている物件は初めてで、家主さんの想いを強く感じました。

一方で、「いまはほとんど活用できていない」との声を聞き、この素晴らしい物件をもっと観光資源として活用できるのではないかと考えました。

地域で複数の宿泊施設を紹介いただいたことで、町中に宿があることで赤城山南嶺に流動人口が生まれ、関係人口も増えると考えました。そこで、赤城宿 AKAGI-SHUKUとして現代の宿場町をつくることにしました。

私達るうふは、その土地ならではの宿のあり方を表現し、古民家宿の火、時、土地の体験を大切にしたいと考えています。かつての“生きる時間”が五感をひらき、心身を日常から解放してくれる。LOOFには、「Local(地域) + Off(休息)」という意味も込められています。

前橋市様とお話する中で、「空き家の現状を治安面でも改善したい」「地域の魅力を発信する場所をつくりたい」との思いを伺いました。そこで、3つのホテル施設と1つのコミュニティハウス『地かた研究所』で新しい宿場町“赤城宿”を提案し、採択されました。

このプロジェクトは、行政や地元企業のご協力を得ています。皆様の「大切な資産を前橋のために役立てたい」という思いに応えることが、私達の大きな力となっています。

―――『赤城宿 AKAGI-SHUKU』が他の宿泊施設と比べて、特におすすめできる点は何でしょうか

都心から車で約2時間という近さにも関わらず、赤城山の南麓に広がる豊かな自然を満喫できる環境は、本当に素晴らしいです。見渡すかぎりの広い庭や暖炉を設置したリビング、複数の寝室、室内外でのBBQ、自然と一体になるサウナや露天風呂など、非日常空間が広がりリフレッシュできます。

また、それぞれが、弊社施設の中でも抜きんでて広い一棟貸しのホテルであり、組み合わせも多様に考えられます。

例えば『 清芳山荘 -SEIHO- 』は敷地内に広々とした40畳のリビングがある本館(サウナ付)と蔵を改装した質庫・奥庫という3つの部屋があり、複数家族で泊まりながら、プライベートは確保できるというようになっています。

『珠蕾山荘 -SHURAI-』は元々企業の研修所としてつくられた場所で、普段は2室の客室 蕾の間、華の間として利用。大勢のグループや企業の研修などでは、コネクティングルームのように中でつなげて、一体感をもつことも可能です。

春には桜が満開になる庭は、秋の紅葉も見事で見惚れるほど。周辺には自然を使ったアクティビティも充実しており、地域の魅力や四季折々の自然をご堪能いただけます。

――― 一棟貸しホテル3施設の特徴や魅力を教えてください

▲ 清芳山荘

『清芳山荘 -SEIHO-』は第10代日銀副総裁木村清四郎の別邸を、前橋市の江原本家が引き継ぎこの地に移築し、大切に管理してきた歴史と趣が織りなす静謐な文化ホテルです。長い畳廊下や、職人が手作りした手延べガラスなど、現在では失われた技術を使った文化的な建築物として、高い評価を受けています。

同じ敷地内に佇む質庫・奥庫では、蔵に宿泊する特別な体験ができます。時を超えた建築美と上質な空間で、心安らぐひとときをお過ごしください。

▲珠蕾山荘

『珠蕾山荘 -SHURAI-』はベイシアの研修施設をリノベーションした施設で、大きな梅の木がシンボルとなっています。2つの棟に分かれ、2組が宿泊できるように改装されました。「珠蕾」という名前は梅の蕾を意味し、厳しい環境を乗り越えて美しく咲く梅の花のように、訪れる人々が美しく輝くひとときを過ごせるようにとの願いが込められています。

蕾の間(145m2)と華の間(162m2)をつなげて最大12名での利用が可能で、プライベートサウナやホームシアターも完備しています。研修の後に、赤城の風に吹かれながらリラックスすることができます。

▲The RURA

『The RURA』のコンセプトは「FOREST RETREAT」で、小川沿いに建つ3000m2の広大な庭と198m2のアメリカ住宅が特徴です。4部屋の寝室、大きなリビング、暖炉、室内外BBQ、サウナ、露天風呂を備え、自然と一体となった贅沢な滞在を提供します。

最大10名様までご利用いただけ、館内には現代アートが数多く飾られているのも魅力の一つです。絶え間なく聞こえる水音が心地よい、リフレッシュに最適な環境です。

――― 今回のプロジェクトで目指していることや今後のビジョンについて教えていただけますか

「地域文化の歴史と未来をつなぐ宿場町 赤城宿」は、赤城山の麓に宿場町をつくり、文化観光を通して、赤城山の魅力を最大限活かすとともに、事業を通した持続可能な地域文化のあり方を模索するプロジェクトです。

群馬県を中心に活躍した先人達が残してくれた高い郷土文化を感じる『 清芳山荘 -SEIHO- 』『珠蕾山荘-SHURAI-』『The RURA』3施設5棟のホテルと、1つのコミュニティハウス『地かた研究所』によって『赤城宿 AKAGI-SHUKU』として形成されています。

4月13日に実施したオープニングイベントでは、群馬の文化を更新し続ける実業家や若きクリエイターと、るうふのメンバーが、地域や観光、持続可能性をテーマに6つのトークセッションを行いました。各セッションの最後には、次にやりたいアクションを決めました。『江原本家が主催するマルシェに、コラボ商品での出展』など具体的なもので、今それを実現するために動いています。

今後はコミュニティハウス『地かた研究所』がみんなで考えるための場となる予定で、定期的にイベントを行い、赤城宿の未来へ向け一歩ずつ進んでいきたいと考えています。

――― 最後に開業に向けた意気込みを教えてください

これから地域の方と一緒に赤城山を楽しんでいただける宿を作り上げ、たくさんのお客様に赤城山の魅力を知っていただけるよう色んな挑戦ができればと思っています。

ぜひ一度足を運んでいただきたいです。

■先着20組限定「開業記念プラン」概要

宿泊日:9月30日(月)宿泊まで
組数:各施設先着20組限定
宿泊料金:「素泊まりプラン」と「2食付きプラン」の宿泊料金から20%OFF
※割引後の宿泊料金はプラン、日程、人数、ご利用客室により異なります。各施設の予約よりご確認ください。

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