楽天トラベルがGo To トラベルキャンペーンの国内宿泊利用に対し、1会員あたりの利用枚数の上限を1枚までとした。今後も他の事業者で、同様の制限や割引停止が予想される。
JR東海ツアーズは一部割引停止
楽天トラベルは10月8日に、国内宿泊の「Go To トラベルキャンペーンクーポン(最大35%OFFクーポン)」の利用条件変更を発表した。
新たに「1会員あたりの利用上限枚数を1枚(1予約1部屋)まで」という利用条件が追加となる。
Go To トラベルキャンペーンは、本来、旅行代金割引に利用制限を設けていない。あくまで楽天トラベル独自の利用制限となる。
楽天トラベルは変更の理由として、以下の2点を挙げている。
●利用条件変更以前の「【国内宿泊】<Go To トラベル>1月までのご宿泊で使える最大35%OFFクーポン」が、配布枚数上限に達したため。
●より多くの会員に公平のクーポンを利用してほしいため。
既にクーポンを使って予約している旅行については、影響しないとのこと。ただし、既に獲得していたが、まだ予約をしていないクーポンは失効する。
なお、国内宿泊のGo To トラベルクーポンを利用後でも、国内ツアーのGo To トラベルクーポンは利用できる。
また、JR東海ツアーズでは、一部の「Go To トラベル」割引商品の販売を終了した。販売終了の理由は、同社に割り当てられた給付枠に達したため、とのこと。
10月9日13時時点で、四国地方(香川、徳島、愛媛、高知)へのツアーは既に終了となっている。他の地方へのツアーも、出発地によっては終了している。給付金枠が追加された場合は、同社の公式サイトにて発表があるとのこと。
観光庁は10月6日に、Go To トラベルキャンペーンにおける7月22日(水)~9月15日(火)までの利用実績を約735億円、予算のわずか6.5%と発表していた。
今後は他の宿泊予約サイトや旅行代理店などで、楽天トラベルと同様の利用条件の追加やGo To トラベルの割引停止も考えられる。