創業120余年の老舗・手焼き煎餅（せんべい）専門店「山中煎餅本舗」は、築100年の蔵をリノベーションした1棟貸しの宿「MARUTOKO-まるとこ-」を11月22日にオープンした。
「MARUTOKO」は、本店と同じ敷地内にある「蔵」の1つを改装し、甦らせた歴史と趣のある宿。ふらりと立ち寄れば、隣接する焼き場で黙々と作業する職人たちの技や情熱をガラス越しに見学することができる。
本記事では、1棟貸しの宿「MARUTOKO-まるとこ-」を開業することになった経緯などについて、山中煎餅本舗に取材を行った。
▷ 公式HP：https://marutoko.jp/
▷ Instagram：https://www.instagram.com/marutoko_kitakata
――― どのような経緯で1棟貸しの宿「MARUTOKO-まるとこ-」を開業することになったのでしょうか
喜多方は「蔵のまち喜多方」として多くの方に知られていますが、実は蔵に泊まれるような宿泊施設がほとんどございません。
喜多方はラーメンだけでなく、日本酒や漆器、たまりせんべい、郷土料理など、様々な魅力を持っているのですが、多くの観光客はラーメンを食べた後すぐに去ってしまいます。
私たちは、宿泊していただくことで、喜多方のさまざまな魅力をもっと深く知っていただきたいと考え、蔵の宿「MARUTOKO-まるとこ-」を開業いたしました。
――― 築100年の蔵を1棟貸しの宿へリノベーションするうえでの課題や配慮した点があれば教えてください
古い蔵の持つ魅力を大切にしつつ、新しいものをどの程度取り入れるかを慎重に考えながらリノベーションを行いました。
土間スペースはほとんど手を加えず、100年前の姿を保持しており、一方で寝室は蔵の梁を生かしつつ、新しさも取り入れています。
――― 「MARUTOKO-まるとこ-」の魅力や他の宿泊施設との違いを教えてください
「蔵のまち喜多方」にある当宿は、築100年の蔵を丸ごと利用できるのが特長です。
オプションとして、地元の人気料理屋さんの郷土料理や、喜多方の三つの酒蔵の日本酒を比較して楽しむことができ、喜多方の魅力を存分に味わうことができます。
また、喜多方観光にも便利な立地となっております。
――― 最後に今後の意気込みをお願いします
「MARUTOKO」の「まる」という名前には、「円」「縁」「繋がる」という意味を込めて名付けました。
MARUTOKOを拠点にしていただき、喜多方を広く巡っていただきたいですし、国内外のお客様に喜多方の魅力を存分に楽しんでいただきたいと思っております。
■施設概要
施設名：「MARUTOKO –まるとこ-」
所在地：福島県喜多方市関柴町上高額北町407-1
アクセス：
・会津縦貫北道路「喜多方IC」から車で約3分
・JR磐越西線「喜多方駅」からタクシーで約5分
公式HP：https://marutoko.jp/
Instagram：https://www.instagram.com/marutoko_kitakata