フェニックスリゾートのシーガイアが、手紙を書くためだけの部屋、「レタールーム」を提供している。本日7月23日(月)は、日本の郵政省が1979年に制定した“ふみの日” 。 “ふみの日” は「手紙を書く楽しさ、手紙を受け取るうれしさを通じて文字文化を継承する一助となるように」という想いが込められた手紙記念日となっている。
出典:フェニックスリゾート
レタールーム
宮崎県にあるフェニックス・シーガイア・リゾート(シーガイア)のフラッグシップホテル「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」には、“レタールーム”という手紙を書くための専用スペースが用意されている。
シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート2階の宿泊者専用ラウンジ「風待ちテラス」の一番奥に位置する“レタールーム”。万年筆や特別な色鉛筆などの上質なツールで、大切な誰かに旅の思い出を手紙で残し、伝えるための空間になっている。
出典:フェニックスリゾート
パーカーの万年筆をはじめ、ドイツ・ファーバーカステルの色鉛筆、天然ゴムから作られた大阪・ゴービーのスタンプなど、手紙を書く気持ちが高まる上質なツールが用意されている。
出典:フェニックスリゾート
英国調の内装のレタールームには、手紙を書くだけでなく“手紙そのもの”に関心や魅力を感じられるよう、手紙をテーマにした本が揃い、自由に読むことがでる。
3つの投函口を備えた特別なポスト
英国のアンティーク家具をリメイクしたポストには3つの投函口が用意されている。
“大切なひとへの手紙”と書かれた投函口に入れると切手代をホテルが負担し郵送。(海外もOK) 旅の思い出を大切な方に伝える事ができる。
“未来への手紙”に投函すれば最大20年間レタールームに保管され、将来の自分や生まれてくる子供へ手紙を残すことができる。
そして“あてのない手紙”に投函された手紙は一定期間レタールームに飾られる。
あてのない手紙
レタールームコンシェルジュの山下茂男さんによると、
「これまで多くのお手紙をお預かりしましたが、“未来への手紙”ではお子様に宛てたものが多く見られ、ご両親の深い愛情に共感します。印象に残る手紙はやはり“あてのない手紙”に多く、お亡くなりになった方へ向けたものが目立ちますが、“好きなのに一緒になれなかった方”へ宛てたものもあり、人それぞれにストーリーがあることを実感しました。人に話すことができない想いも、レタールームがあったから書いていただけたのであろうと想像すると少しうれしく思います。」
レタールームは、2016年8月1日のオープン以降、18,000通を超える手紙が投函されているという。
ユニークなホテルの取り組みと言えるが、SNS全盛の時代に“ふみの日”にゆっくりと心を込めて手紙を書く機会を考えてみるのもいいかもしれない。
出典:フェニックスリゾート