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2017年神奈川県入込観光客数、初の2億人の大台へ

投稿日 : 2018.08.02

神奈川県

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神奈川県が、2017年の神奈川県を訪れた観光客(入込観光客)推計延人数を発表した。結果は、2億69万人で、2年ぶりに過去最高記録を更新し、初めて2億人を突破した。地域ごとの現状と今後の課題に迫る。

初の2億人突破へのあゆみ
神奈川県の入込観光客数は、横浜博覧会が開催された1989年の1億6,065万人をピークに減少傾向を示し、1999年には1億4千万人台前半まで減少した。しかし、その後回復傾向に転じ、2003年に1億5千万人台に、20004年にはみなとみらい線の開通等により1億5,900万人に達した。
その後も順調に増加し、2009年には開港博Y150に伴う集客効果等により過去最高の1億8,357万人を記録したものの、2011年は東日本大震災の影響を受けて2003年の水準まで大幅に減少した。2012年は、震災前の2010年並みに回復し、2013年はさらに伸びて1億8,459万人を記録したが、2014年は微減となった。
2015年は2年ぶりに過去最高記録を更新したが、2016年は減少となり、2017年に初めて2億人の大台を突破し、再び過去最高記録を更新した。

日帰り客数、宿泊客数ともに増加
日帰り観光客の推計延人数は1億8,404万人で、延観光客数の91.7%を占め、前年に比べ981万人の増加(前年比+5.6%)となった。
宿泊観光客の延人数は、1,665万人で、前年に比べ62万人の増加(前年比+3.8%)となり、過去最高を更新した。

横浜・川崎地域が牽引
横浜・川崎地域の延観光客数は7,141万人で、前年に比べ991万人の増加(前年比+16.1%)となった。市別にみると、横浜市は541万人の増加(前年比+11.8%)、川崎市は449万人の増加(前年比+29.0%)と急伸した。
「横浜港大さん橋国際客船ターミナル」で前年に比べ57万人増加し、「全国都市緑化よこはまフェア」に601万人が来訪、「ピカチュウ大量発生チュウ」が前年に比べ121万人増加した等により、地域全体の日帰り客数が972万人増加した。また、宿泊施設の稼働が好調であったことなどにより、地域全体の宿泊者数が19万人増加した。

湘南地域は悪天候で苦戦
湘南地域の延観光客数は5,102万人で、前年に比べ244万人の減少(前年比▲4.6%)となった。
市町別にみると、平塚市が36万人の増加(前年比+4.9%)、鎌倉市が86万人の減少(前年比▲4.1%)、藤沢市が217万人の減少(前年比▲11.6%)、茅ヶ崎市が17万人の増加(前年比+5.8%)、寒川町が5千人の減少(前年比▲0.2%)、大磯町が6万人の増加(前年比+6.7%)、二宮町が1万人の増加(前年比+2.6%)であった。
大磯町において、4月に一般公開された「旧吉田茂邸」に8万8千人が来訪した。また、「湘南ひらつか七夕まつり」が開催期間中の天候に恵まれた影響で、前年に比べ12万人増加した。一方、お盆期間における天候不順等や10月に連続して発生した台風の影響により、「湘南海岸・江の島」では110万人、「茅ヶ崎海岸」では6万人減少、さらに「ふじさわ江ノ島花火大会」の中止などイベントの中止が相次いで発生したことが響いた。

箱根の観光客は回復へ
箱根・湯河原地域の延観光客数は3,343万人で、前年に比べ225万人の増加(前年比+7.2%)となった。
市町別にみると、小田原市が17万人の増加(前年比+2.9%)、南足柄市が3万人の増加(前年比+3.1%)、開成町が1万人の減少(前年比▲3.4%)、箱根町が196万人の増加(前年比+10.0%)、真鶴町が22万人の増加(前年比+19.4%)、湯河原町が11万人の減少(前年比▲3.3%)であった。
大涌谷の火山活動の影響が落ち着いたことをうけて、「箱根関所・資料館」で4万5千人、「箱根ジオミュージアム」で1万6千人増加し、宿泊者数についても箱根町内に新たな宿泊施設等がオープンしたことを受け、地域全体で53万人増加し、火山活動活発化以前の水準まで回復した。また、南足柄市の「夕日の滝」において、遊歩道が整備されたことにより6万3千人増加した。

2019ラグビーワールドカップ が試金石に
神奈川県では、来年開催されるラグビーワールドカップ に向けて準備を進めており、特に横浜市では横浜国際総合競技場において、決勝・準決勝を含む計7試合が予定されている。チケットは9月19日から一般抽選販売が開始される。
公式チケットサイト:https://tickets.rugbyworldcup.com/
日本では知名度がいまひとつのラグビーであり、県民の関心も高いとはいえないのが課題。しかし、世界ではイギリスの旧植民地を中心にサッカーと二分する人気を誇っており、特にサッカーと比べて富裕層に高い支持があることから、訪日客による消費の拡大に期待が高まっている。
また、受入態勢としても、翌年の東京オリンピック・パラリンピックにおいても横浜でサッカーや野球・ソフト、藤沢でセーリングなど神奈川県は多くの会場となっていることから、開催に向けた受入体制の整備としても試金石となりそうだ。
東京からの日帰り客の多い神奈川だが、JR東日本が新たな出店計画を相次いで発表するなど、宿泊地としての魅力を高め、より消費の多い宿泊客の割合を増やせられるかどうかが鍵となりそうだ。

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