令和における全国の高校生の海外旅行に対する意識に関する調査結果が、「放課後NEWS」を通じて公開された。本調査では、67.2%の高校生が「海外旅行に行ったことがない」と回答した。円安や物価高の影響に加え、新型コロナウイルスの影響も大きく、物理的に「行きたくても行けない」という声が多く寄せられた。
(出典:放課後NEWS)
一方で、「行ったことがある」と回答した32.8%の高校生の多くは「家族旅行」が主な理由であり、幼少期から海外に行く機会があった家庭環境に育ったことがうかがえる。また、「修学旅行で海外に行った」とする回答も多く見られたが、そのためにパスポートを取得し、海外経験がその1回にとどまっているケースもあった。さらに、「留学・研修」を通じて海外に行ったという高校生も多く、海外経験のある高校生のうちおよそ3分の1がこの理由に該当した。全体としては約10人に1人の高校生が留学経験を持っていることになる。
(出典:放課後NEWS)
興味の有無を問う設問では、79.8%の高校生が「海外旅行に興味がある」と回答した。「英語を話したい」「異文化に触れたい」「食文化に興味がある」「世界遺産を見たい」などの理由が挙げられたが、特に多かったのは「韓国に行きたい」という意見であった。韓国の美容やコスメ、K-POP文化に魅力を感じ、実際に現地で体験したいと望む女子高校生の声が多数寄せられた。
一方、「興味がない」とした20.2%の高校生の中では、「治安の不安」を理由に挙げる者が最も多く、「とにかく怖い」という意見が目立った。また「言語の壁」や「物価の高さ」も関心を持たない理由として多く挙げられた。加えて、「飛行機が怖い」とする回答も見られ、日本が島国であることから飛行機移動が避けられない現状に対し、渡航をためらう傾向があることも明らかとなった。
(出典:放課後NEWS)
パスポートの所持率に関しては、36.6%の高校生が「持っている」と回答した。多くは家族旅行や修学旅行をきっかけに取得していたが、新型コロナウイルスの影響で渡航が叶わなかったというケースもあった。このように、高校生の海外旅行に対する経験や意識には、経済状況や社会的背景が大きく影響していることがうかがえる。
出典:放課後NEWS(https://wakamono-research.co.jp/houkagonews/)