(出典:株式会社おてつたび)
株式会社おてつたびは、旅を通じて地域と人をつなぐマッチングサービス「おてつたび」の登録ユーザーを対象に、「旅の価値観と人生への影響」に関する意識調査を実施した。今回の調査は、2025年新語・流行語大賞へのノミネートを受けて行われたもので、旅が「消費」から「貢献」へと変化しつつある現状を示す結果となった。
(出典:株式会社おてつたび)
調査によると、「観光地や名所を巡るだけの旅行ではなく、地域の人と交流する旅に関心がある」と答えた人は96.9%に達した。理由として最も多かったのは「その地域のリアルな日常を知りたい」(70.5%)で、次いで「自分の価値観や視野を広げたい」(61.5%)が続いた。消費を目的とした受動的な旅行から、地域と関わり主体的に学ぶ旅への関心が高まっていることが分かる。
(出典:株式会社おてつたび)
また、旅を通じて人生観が変化したと感じる人も多く、参加者の72.3%が「生き方や働き方を見直すきっかけになった」と回答した。さらに78.9%が「新しいことに挑戦する自信がついた」、85.4%が「誰かの役に立っていると実感した」と答えており、旅が自己成長や社会貢献の場となっている実態が浮かび上がった。おてつたびでの体験を通して「自分の存在価値を再確認できた」「地域の人との交流で人生が豊かになった」といった声も寄せられている。
代表取締役の永岡里奈氏は、「旅=娯楽・消費」という常識が変わりつつあり、地域と関わる旅が新しい選択肢になっていると語る。観光地を巡るだけでなく、地域の中に入り込み、誰かと笑い合う時間や働く体験を通じて、新しい自分に出会える機会を提供していきたいと述べている。
おてつたびは、地域の人手不足に悩む事業者と、働きながら旅を楽しみたい旅行者をつなぐマッチングサービスである。旅先で働くことで報酬を得られるため、旅行者の経済的負担を軽減でき、地域事業者は短期的な人材確保が可能となる。こうした仕組みを通じて、地域との交流や関係人口の創出を促し、持続可能な観光の実現を目指している。