(出典:株式会社リクルート)
株式会社リクルートが運営する旅行情報サイト「じゃらんニュース」は、「夏に訪れたい世界遺産」をテーマにアンケート調査を実施し、「じゃらん 夏に訪れたい世界遺産ランキング」を発表した。
日本における世界遺産は、1993年に初めて登録されて以来、その数は年々増加を続けており、2025年3月時点で文化遺産が21件、自然遺産が5件の計26件となっている。今回の調査では、数ある歴史遺産の中から、涼しくて過ごしやすい場所や、夏ならではの楽しみ方ができるスポットが上位に選ばれている。
(出典:株式会社リクルート)
第1位となったのは、東京都の小笠原諸島である。火山活動によって形成された海洋島であり、透明度の高い海は「ボニンブルー」と呼ばれる。夏季には海水浴やダイビングに加え、イルカと泳ぐアクティビティが人気を集める。夜空には満天の星と天の川が広がり、スターウォッチングにも最適な季節である。
第2位には北海道の知床が選ばれた。日本最北端の世界遺産でありながら、車で世界遺産区域へ入ることができる希少な場所である。海岸線近くまで接近できる観光船からは、陸路では到達が難しい秘境を観察できる。8月でも最高気温が26度程度と涼しく、快適に過ごせる点も特徴である。
第3位は青森県と秋田県にまたがる白神山地である。東アジア最大級のブナ原生林が広がり、氷河期を生き延びた生態系が残る。正午頃に最も青く輝くといわれる青池や、十二湖でのトレッキングが楽しめ、涼しい気候のもとで自然観察が可能である。
(出典:株式会社リクルート)
第4位となったのは、奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島である。亜熱帯の常緑広葉樹林が広がり、アマミノクロウサギやイリオモテヤマネコなど希少種が生息する。島ごとにシュノーケリング、ダイビング、リバートレッキング、マングローブクルーズなど多様な夏のアクティビティが楽しめる。
第5位には屋久島が入った。島全体が原生的な森林に覆われており、縄文杉をはじめとする屋久杉が生息する。夏には縄文杉を目指すトレッキングに加え、透明度の高い安房川でのカヤックや、海辺でのウミガメ観察といった自然体験が満喫できる。
第6位は富士山〈信仰の対象と芸術の源泉〉である。7月から9月にかけて登山シーズンを迎え、富士五湖ではカヌーやSUPなどのウォータースポーツが盛んである。白糸の滝など涼を感じる名所も多く、自然と文化の双方を味わえる。
(出典:株式会社リクルート)
第7位は広島県の嚴島神社である。潮の干満により姿を変える社殿が特徴的で、夏季には大鳥居が幻想的にライトアップされる。宮島を巡るナイトクルーズでは、昼間とは異なる景観を楽しむことができる。
第8位にランクインしたのは、琉球王国のグスクおよび関連遺産群である。沖縄本島を中心に点在する城跡群は、夏の青空と城壁との美しい対比を見せ、歴史的背景を感じながらの散策に適している。
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第9位は白川郷・五箇山の合掌造り集落である。日本の原風景とも称される美しい景観が広がり、急勾配の茅葺き屋根が特徴的な建築様式が今も残る。夏には緑豊かな風景が広がり、涼しい高原気候の中で避暑地としてのんびりと過ごすのに適している。
第10位には岩手県の平泉が選出された。仏教の浄土を表現した寺院や庭園、遺跡が点在し、歴史的価値の高い文化遺産である。毎年8月には「平泉大文字送り火」が開催され、歴史と自然が調和した美しい景観を楽しめる。
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