2023年度、日本政府観光局(JNTO)はインバウンド回復を目指し、観光立国推進基本計画に沿った施策を展開した。日本全国の特別な体験情報発信、航空会社連携強化、北欧市場重点化、持続可能な観光、高付加価値旅行、アドベンチャートラベル、大阪・関西万博への取り組みが進行中だ。アドベンチャートラベル・ワールドサミット2022(出典:JNTO)インバウンド回復に向け、観光庁と協力し、多様な特別体験を発信。航空会社・旅行会社と共同広告や商談会出展で訪日客回復を目指す。北欧地域向け取り組み強化や、持続可能な観光、アドベンチャートラベル、大阪・関西万博への情報発信も行われている。
航空会社との共同広告の例(出典:JNTO)
また、広域連携DMOや国内関係者と共同事業、セミナー、コンサルティング、国際会議誘致、インセンティブ旅行誘致を推進。ウェブサイトやFacebookで新施設特集や「NAKED桜の新宿御苑2023」情報発信も行っている。
北欧市場ではローカルサイト開設、共同広告、旅行博出展、広報活動強化、業界関係者向けセミナー実施。持続可能な観光推進では、サステナビリティ向上につながるプロモーション、関係者向けセミナーやウェブサイトで市場動向・先進事例紹介、環境配慮推進も行われている。
高付加価値旅行者誘客強化では、モデル観光地を中心に観光コンテンツ収集、国内関係者ネットワーク化、海外旅行会社へのセールス強化、最適媒体活用した効果的情報発信を推進。大阪・関西万博をコロナ後初のメガイベントと位置付け、認知獲得や訪日旅行商品造成支援も行われている。
これら取り組みで、JNTOはインバウンド回復を目指し、観光立国地位向上に努める。連携と持続可能な観光取り組みにより、日本の観光資源が世界に広がり、多くの人々に魅力的な日本の文化・自然・食などの特別な体験が提供されることが期待されている。