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2024年5月の訪日外客数、3か月連続で300万人突破!:JNTO発表

投稿日 : 2024.06.25

海外

インバウンド

JNTOの発表によると2024年5月の訪日外客数は3,040,100人となり、前年同月比で60.1%増、2019年同月比で9.6%増を記録した。この数値は、2019年5月の2,773,091人を20万人以上上回り、3か月連続で訪日外客数が300万人を突破する結果となった。

(出典:JNTO

2024年5月の訪日外客数は、前年同月と比較して大幅に増加している。2024年5月の訪日外客数は2023年5月の1,899,176人と比較して60.1%増加した。コロナ禍以前の2019年と比較すると、2019年5月の2,773,091人から2024年5月の訪日外客数は9.6%増加している。また、前月の2024年4月と2024年5月では、5月の訪日外客数は4月と比較して2,800人減少しているものの、増加率はほぼ4月と変わらない。このことから訪日外客数は比較的安定している、ということが判断できる。

日本人海外旅行者数については、2024年5月には941,700人の旅行者がおり、前年同月(2023年5月)の675,603人と比較して39.4%増加した。しかし、コロナ禍以前の2019年5月の旅行者数1,437,929人と比較すると34.5%減少している。さらに、2024年4月と2024年5月の日本人海外旅行者数を比較してみると、2024年4月は旅行者数1,666,546人だったのに対して5月は941,700人であり、旅行者の割合は約5.95%増加している。この結果から、ゴールデンウィークに多くの日本人が海外旅行を計画する傾向があり、大型連休が5月の海外旅行者数の増加に寄与している可能性があると考えられる。

中国からの訪問者数は特に顕著な増加を見せている。2024年5月の中国からの訪問者数は545,400人で、前年同月(2023年5月)の134,510人と比較して305.6%増加した。これは、中国の水際規制緩和、地方路線を含む増便、労働節等の影響によるものであろう。 しかし、2019年5月の756,365人と比較すると27.9%減少している。また、2024年4月の中国からの訪問者数は533,600人で、5月と比較して約2.21%増加した。中国においても、前月との増加率の差は大きなものではなく、旅行客は安定して存在しているといえる。

JNTO資料を元に作成)

また、今月の訪日外客数が多かった国は上位から韓国、中国、台湾、アメリカ、香港であり、この5か国についても前年度比、前月比、2019年比を見ていく。

韓国からの訪問者数は2024年5月に738,800人に達し、前年同月比で43.3%増加し、前月の2024年4月と比較しても約11.74%増加している。さらに2019年5月との比較では22.4%増加していた。これは日本各地へのチャーター便を含む地方路線の増便等の影響があると考えられ、訪日外客数は 5 月として過去最高を記録した。

3位の台湾からの訪問者数は2024年5月に466,000人で、前年同月と比較して53.6%増加し、前月比は約1.37%増となった。また、2019年5月の426,537人と比較して9.3%増加している。台湾では旅行代金の高騰や日本のゴールデンウィーク期間の訪日を避ける動き等があったものの、日本各地へのチャーター便を含む地方路線の増便等の影響もあり、訪日外客数は 5 月として過去最高を記録した。

4位のアメリカからの訪問者数は2024年5月に247,000人で、前年同月と比べて訪問者数が34.7%増加し、4月と比較しても約7.91%の増加がみられる。さらに2019年5月の156,962人と比較すると57.4%も増加した。アメリカからの訪日客数は、直行便数の増加に加え、スクールホリデーや祝日等の影響もあり、 5月として過去最高を記録した。 

最後に5位の香港からの訪問者数は2024年5月に217,500人で、前年同月から40.9%増加し、前月との比較では約17.89%の増加が見られた。2019年5月の189,007人と比較しても15.1%増加している。香港でも旅行代金の高騰や日本のゴールデンウィーク期間の訪日を避ける動き等があったものの、地方路線の増便等の影響もあり、訪日外客数は 5 月として過去最高を記録した。 

2024年4月と5月の訪日外客数はほぼ同じレベルにあるが、いずれも前年同月および2019年同月と比較して増加している。特に中国からの訪問者数の増加が顕著であり、前年同月比では大幅な増加を示しているが、2019年同月と比較すると減少していることが分かる。韓国、台湾、香港、アメリカからの訪問者数も前年同月および2019年同月と比較して増加しており、特にアジア地域からの訪問者数の増加が目立つ。これらのデータから、2024年の4月と5月の訪日外客数は共に大幅な増加を見せており、観光業の回復傾向が明確になっている。

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