ホテル特化型メディア

眠っていたデータから新たな付加価値を

トップ > インバウンド > 「hacomono」愛媛でデジタル実装実験開始:無人民泊で地域活性化を目指す

「hacomono」愛媛でデジタル実装実験開始:無人民泊で地域活性化を目指す

投稿日 : 2024.09.09

愛媛県

インバウンド

(出典:株式会社hacomono

株式会社hacomonoは、ウェルネス産業に特化したオールインワン・マネジメントシステム「hacomono」を提供している。同社は、2024年度の愛媛県デジタル実装加速化プロジェクト「トライアングルエヒメ」に採択され、松山市を拠点とする株式会社三福ホールディングスと協力し、実装実験を開始することとなった。

愛媛県のデジタルシフト推進課は、トライアングルエヒメ推進事業を通じて新規プロジェクトを募集し、過去最多の335件の応募の中から、厳正な審査の結果、20件を採択した。その中にはhacomonoが提案した「無人民泊システム導入によるインバウンド向け遍路宿の環境整備」が含まれている。

本プロジェクトでは、全国で拡大しているインバウンド需要に着目し、欧米からの観光客に人気のお遍路旅をターゲットに設定している。この巡礼旅のさらなる活性化につながる外国人個人客向け環境整備に、県内で問題となっている「空き家」を有効活用し、DX化により従来と比べ運営コストが低い無人民泊施設の増加を促進していく。

同社は、蓄積された無人施設運営のノウハウを活用し、「空き家」に無人民泊システムとして「hacomono」を導入することで、外国人お遍路客の宿泊選択肢を広げ、ローカルカルチャーの体験機会を創出していく。これにより、遍路旅を促進し、外国人視点での観光造成を進めることで、愛媛観光の新たな可能性を開拓し、地域社会の活性化と観光振興に貢献することを目指す。

また、このプロジェクトは、観光業における新たな可能性を模索しながら、愛媛県内の地域活性化と観光振興にも貢献することが期待されている。hacomonoは、地域固有の資源を最大限に活用することで、日本各地での新たな宿泊選択肢を提供することを目指している。今後も自治体との連携を深め、地域課題の解決に取り組んでいく方針である。

(出典:株式会社hacomono

トライアングルエヒメ推進事業は、愛媛県内をフィールドとして、地域の多様な課題に対するデジタル技術の導入を目的としている。県内事業者とコンソーシアムを組成し、デジタル・ソリューションの実装検証を通じて、地域の課題解決を目指すものである。

株式会社三福ホールディングスは、2009年に設立され、不動産事業をはじめとする多岐にわたる事業活動を展開し、松山市を基盤とした地域社会の住みよい環境づくりに貢献している。

hacomonoは、リアル店舗向けに、予約や決済、入会手続きなどをオンラインで完結させるクラウドサービスである。店舗側の月謝引き落としや未払い徴収のオペレーションも自動化され、スタッフの業務を大幅に省力化できる。このサービスは2019年にリリースされ、すでに7,000店舗以上で導入されている。

合わせて読みたい
  • HOTEL VISON・旅籠ヴィソン、多...

  • HISと熱海市がインバウンド観光推進協定...

  • SPACERと西武ホールディングス、スマ...

  • Indeed Japanが示す観光業の求...

関連記事