マリオット・インターナショナルは、ホテルズ・シティ・エクスプレスから「シティ・エクスプレス」ブランドの買収を完了したと発表した。これに先立ち、メキシコ連邦経済競争委員会はこの買収を承認していた。これにより、同社は、31番目のブランドとして「シティエクスプレス・バイ・マリオット」を立ち上げ、ミッドスケール(中間価格帯)市場に新たに参入することとなる。(出典:マリオット・インターナショナル)
この買収により、マリオットのホテルポートフォリオには約150軒のホテルが追加され、カリブ海および南米市場で展開するホテルの総数は37カ国で480軒を超えることとなる。この中には、メキシコ、コスタリカ、コロンビア、チリの主要都市にある長期滞在用ホテルも含まれている。
ホテルズ・シティ・エクスプレスは2002年にメキシコで設立され、都市型、郊外型、長期滞在型などの各ブランドを有している。ラテンアメリカでは高い知名度を誇るホテルチェーンである。メキシコの75都市とラテンアメリカの3か国で152軒のミッドスケール価格帯のホテルを展開しており、総客室数は17,356室である。また、5つの建設中のプロジェクトも引き継がれ、676室が新たに追加される予定である。新ブランド名には「by Marriott」が冠されることが見込まれている。
今後、シティエクスプレスのロイヤルティプログラム「City Premios」は、「マリオット・ボンボイ」に統合される予定である。取得するブランドポートフォリオには、ホテルや商標、ドメインなどの関連知的財産、ロイヤリティプログラムなどが含まれており、その支払額は1億米ドルとなる見通しである。また、フランチャイズ料収入は既存ポートフォリオで約1,000万米ドルを見込んでいる。