(出典:一般社団法人関西イノベーションセンター)
朝日放送グループホールディングス株式会社(以下、朝日放送グループHD)は、株式会社Airporterおよび一般社団法人関西イノベーションセンターと手を組み、中国訪日旅行客を対象としたSNSプロモーションの実証実験を行うこととなった。この取り組みは、朝日放送グループHDが持つ中国SNSプロモーションのノウハウを活用し、Airporterと関西イノベーションセンターが進める「シティチェックイン」を中心としたスマートトラベルの普及を目指すものである。目標は、訪日旅行客の増加に伴うオーバーツーリズムの問題を緩和することである。
朝日放送グループHDは2021年、ABC地域創生プロジェクトを立ち上げ、地域活性化の取り組みを進めている。そして、大阪・関西万博を見据え、観光客の増加とオーバーツーリズムの問題に取り組むこととなった。その一方、関西イノベーションセンターは「MUIC Kansai」を通じて、旅行客の手荷物を市中から直接海外空港まで運ぶ「シティチェックイン」のサービスを提供している。このサービスは、観光客の手荷物に関するストレスを減少させ、オーバーツーリズムの問題を緩和するためのものである。
今回の共同実証実験では、中国のトップKOLとの連携を通じてSNS動画の制作や配信を行うほか、中国KOLおよびKOCの日本モニターツアーを実施する予定である。さらに、朝日放送グループHDが運営する中国SNSアカウント「朝聞和風志」を用いて、ショート動画の制作や配信も行われる。
この実証実験を通じて、中国訪日旅行客へのスマートトラベルの喚起や「シティチェックイン」サービスの認知度向上を図る。また、実験の成果をもとに、大阪・関西万博時のスマートトラベルの実現やSNSプロモーション施策の拡大を検討する方針である。