観光庁では、長期休暇(10連休)が経済・社会に与える影響について検証を行うため、ゴールデンウィーク10連休中の旅行動向の調査を実施した。旅行に出かけた人は35%、30代が最も高く40%を超えた。旅行形態、宿泊先、予約の方法などの調査結果をお送りする。
同調査の目的は2019年のゴールデンウィーク(4月27日~5月6日の10日間)が、日本在住の人の国内外への旅行動態に及ぼす影響を調査し、長期休暇が経済・社会に与える効果を把握すること。
調査対象者は、日本在住の男女個人(20歳以上)として5月10日(金)~5月13日(月)までweb調査票によるアンケート調査を行なった。
調査サンプル数は、2007名。
30代が40.7%で最高、70歳以上が27.6%で最低
GW期間中の休暇取得日数は前年よりも増加(6.2日→7.0日)となった。また、各年代ともに休暇取得日数が増加し、休暇取得日数は50代が最も多くなった。各年代とも3~4割程度の人がGW期間中に旅行に出かけ、30代が40.7%で最高となり、70歳以上が27.6%で最低となった。
旅行に出かけた人は、平均して1人当たり1.74回旅行(日帰り旅行を含む。)に出かけた。
出典:観光庁
GWが10連休になったことで、旅行者の旅行意欲にプラスの影響を与える場合もあれば、マイナスの影響を与える場合もあった。20代・30代は例年に比べ旅行意欲が高く、一方で60代以上では例年に比べ、旅行意欲は低かった。
出典:観光庁
旅行に出かけなかった人の理由としては、「混雑すると思ったから」が最も多く、次いで、「経済的余裕がなかったから」、「時間的余裕がなかったから」となった。
出典:観光庁
宿泊先の最大は実家・親戚・友人の家、ホテル37%
旅行形態は夫婦等を含む家族旅行が多かった。旅行の宿泊先としては、実家や親戚。友人の家が45%と最大で、ついでホテル(37%)、旅館(11%)となった。
出典:観光庁
旅行の主な移動手段としては、自家用車・バイクが68.9%となり、鉄道の27.9%を大きく上回った。
出典:観光庁
出発地ごとの居住エリア外へ旅行に出かけた人の割合では、首都圏が69.8%でもっとも高くなり、北海道が9.1%と昨年比でも大きく減少した。
出典:観光庁
過半数が予約せず、予約手段は国内OTAがトップ
旅行の予約は、予約はしなかった(予約する必要がない旅行だった)が50.7%と半数を超えた。
予約は、じゃらんや楽天トラベルなどの国内のオンライン旅行予約サイト(OTA)を通じて行うことが多かった(旅行者全体の16.0%)。交通機関や宿泊先などのインターネットサイトは8.3%、交通機関や宿泊先などの電話窓口は4.1%となった。
また、エクスペディアやブッキングなどの海外のOTAは2.3%と少数にとどまった。
出典:観光庁
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