2017年の島根県の観光入込客延べ数は3,230万人で、前年比2.5%減少。宿泊客は宿泊客延べ数は、368万泊で、前年比0.1%減少。外国人宿泊客は6.8万泊で10.1%増加した。県はご縁の国しまねのプロモーションに取り組む。島根県の宿泊施設展開状況と合わせてお送りする。
観光客数・宿泊客数ともに微減
島根県の観光統計によると、2017年(平成29年)の島根県の観光入込客延べ数は 3,230万人で、前年比2.5%減少した。
出典:島根県
また、2017年(平成29年)の県内宿泊施設の宿泊客延べ数は、368万人で、前年比0.1%減少した。
出典:島根県
上記の両グラフからは、山口県の観光客・宿泊客は共にここ10年ほぼ横ばい状態が続いているのがわかる。
外国人宿泊客は6.8万泊で10.1%増加
2017年(平成29年)の島根県の外国人宿泊客延べ数は、6.8万人で、前年比+10.1%増加した。 国・地域別では、台湾からが最も多く 15,205 人(構成比 22.4%)、次いで香港 12,505 人 (同 18.5%)、中国 8,277 人(同 12.2%)となった。
出典:島根県
上記のグラフの通り、外国人宿泊客は2014年(平成26年)まで横ばいが続いていたが、2015年(平成27年)以降激増しており、東アジアからの外国人旅行客がその中心となっており、特に台湾からが5月、11月に突出して多くなっている。
島根県宿泊施設展開状況、ご縁の国しまね
メトロエンジンリサーチによると、島根県には宿泊施設が459、部屋数10,374が提供されており、内、市町村別では松江市(宿泊施設:110、部屋数:5,033)がトップとなっており、出雲市(宿泊施設:74、部屋数:2,231)がこれに続く。両市で全体の部屋数の約7割を占めており、以下浜田市(宿泊施設:46、部屋数:727)、大田市(宿泊施設:32、部屋数:412)などとなっている。
新設予定のホテルは4軒で部屋数にして645部屋が2020年までに新たに供給される見込みとなっている。
島根県を代表する観光施設といえば、「いなばのしろうさぎ」や「縁結び」で知られる出雲大社であり、大半の観光客の目的地となっている。県は、「ご縁の国しまね観光ガイドブック」を発行するなどしてご縁の国しまねの観光プロモーションを実施し、北東部に偏る観光客をより広範囲に広げるべく取り組んでいる。
出典:島根県
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