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星野リゾートが奈良県明日香村に2023年宿泊施設開業

投稿日 : 2019.08.19

奈良県

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星野リゾートと奈良県明日香村はこのほど「地域活性化包括連携協定」を締結。2016年に締結した「企業立地に関するパートナーシップ協定」に加えて、新たな協定を結ぶことで相互の連携を強化、地域に根ざした宿泊施設を2023年に開業する予定だ。

日本の原風景が広がる「明日香村」で宿泊施設開業

明日香村は、推古天皇や聖徳太子、蘇我馬子、小野妹子などの偉人が活躍し、日本の中央集権律令国家が誕生した場所。石舞台古墳やキトラ古墳、高松塚古墳、日本で最初に本格的な伽藍配置を取り入れた法興寺(飛鳥寺)など、多数の史跡が存在。

地域の景観を守るため、通称「明日香法」と呼ばれる特別措置法により、日本国内で唯一、行政区域内の全域が歴史的風土保存地区に指定されている。これらは日本が世界に誇れる観光資源であり、大きな潜在力を持つ地域。

宿泊施設の建設予定地は近鉄飛鳥駅西側に位置し、周辺は牽牛子塚(けんごしづか)古墳や真弓鑵子塚(まゆみかんすづか)古墳、マルコ山古墳、岩屋山古墳などの歴史資源に恵まれている環境。

しかし、明日香村に訪れる年間約80万人の観光客は村東部に集中しているため、村西部の魅力を発信し、村内周遊を促進する必要がある。そこで、明日香村全体を屋根のないフィールドミュージアム「明日香まるごと博物館」としてとらえ、2018年9月に近鉄飛鳥駅前に開設した道の駅「飛鳥」をそのエントランスと位置づけている。

また、建設予定地周辺では、村の農業振興施設の建設や牽牛子塚古墳の整備が進められており、宿泊施設の開業に加えて、近鉄飛鳥駅西側を含めたエリアの産業振興および地域活性化を図っていく。

現在、新規宿泊施設の建設にあたり、地権者の合意が得られ、施設計画の基本設計が進められている。宿泊施設は明日香村のまちなみを踏襲し、瓦屋根で低層の分棟型になる予定。

また、2018年より星野リゾートと明日香村の間で職員の人事交流を行い、相互の環境を知り、地域の理解を深める機会を設けている。地域が本来持つ魅力を発掘・発信し、地域に根ざす宿泊施設として地域活性化に貢献できるよう、星野リゾートと明日香村の連携を深め、協力しながら準備を進めていくという。

出典:星野リゾート

奈良県明日香村ホテル展開状況

メトロエンジンリサーチによると、明日香村には宿泊施設が16、部屋数にして70室となっており、小規模な民宿が多く展開している。

中・大規模の宿泊施設の展開は現在ないことから、同宿泊施設の開業が実質的には初めての本格的な中規模の宿泊施設の開業となる見込み。

奈良県は古都として世界遺産を含めた多くの観光資源を有しながらも、大阪や京都などからの日帰りの観光客が多く「泊まらない街」として知られてきた。実際、奈良県内の宿泊施設数はわずかに463、部屋数にして9,575室と1万室にすら達しない。

この数字は、大阪府の1,698施設/116,924室や京都府の3,413施設/589,332室はもちろんのこと、和歌山県795施設/16,181室、三重県928施設/25,951室と比べても大幅に少なく、全国最低レベルとなっている。

星野リゾートは旧奈良監獄でのホテル開業も合わせて予定しており、相次ぐ同社の奈良県内での開業により、宿泊需要の伸長につながるか注目される。

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