藤田観光は、地方創生の一環として、2019年の秋、曹洞宗大本山の永平寺門前に開業予定の宿泊施設「柏樹關(はくじゅかん)」で使用する物品を福井県内から一般公募する。公募は同県内の企業と個人事業主を対象とし、「客室」「大浴場」「レストラン」で使用する。
宿を「泊まる場所」から「地域の魅力を発信する場」に
藤田観光株式会社は、地方創生の一環として、2019年の秋に、曹洞宗大本山の永平寺門前に開業予定の宿泊施設「柏樹關」で使用する物品を県内から一般公募する。公募は福井県内の企業と個人事業主を対象とし、本年10月1日(月)~11月30日(金)の期間中、「客室」「大浴場」「レストラン」で使用する物品を募集する。
同宿泊施設は、大本山永平寺と福井県、福井県永平寺町の3者が協力・連携して推進中の「永平寺門前の再構築プロジェクト」の一環で、修行道場である永平寺が準聖域とする門前に建設中。近年国内外の幅広い世代に関心が高い「禅」の世界を、快適な環境で体感してもらうとともに、さらに「地域の魅力を発信する場」となることを目的に同取り組みを実施することにした。
18室の施設規模にあわせ、生産数量が少ない地元の伝統工芸品や名産品も積極的に取り入れることができ、また今回採用できなかった物品もWEBページなどで情報発信することで、地方創生に貢献するねらい。宿泊者だけではなく、訪日旅行を検討中の外国人や、福井県内の方にも親しみをもってもらえる宿を目指す。
結果発表は、2019年2月中旬頃予定。
応募対象物品は以下の通り。
(1)客室のアメニティ・備品:湯飲み、グラス、急須、ティッシュボックス、など
(2)大浴場の備品:脱衣籠、など
(3)レストランの備品:箸、御飯茶碗、汁椀、トレー、箸置き、角皿、など
(4)その他(伝統工芸品や名産品):従業員のユニフォーム、装飾品全般、など
応募詳細は公式サイト参照。
【柏樹關 概要】
住所:福井県吉田郡永平寺町志比6-11
客室数:18室(和洋室)(収容人数72名予定)
設備:客室、大浴場、レストラン、売店など
福井県永平寺町、道元開祖の曹洞宗永平寺
福井県永平寺町は人口2万人足らずの小さな町、同町の名前の通り、道元が開いた曹洞宗大本山の禅の道場、永平寺が最大の観光集客施設となっている。
メトロエンジンリサーチによると、同町には宿泊施設が5軒、部屋数27が提供されており、永平寺の宿坊(12室)も提供されている。
新規開業予定施設は同宿泊施設のみ、JR福井駅から/えちぜん鉄道永平寺口駅まで約25分、永平寺までバス約10分。
同社は日本全国で事業を展開している強みを活かし、今後も地方創生の一助となる活動を継続していくという。