トヨタグループの不動産会社である東和不動産株式会社は、日本を代表する国際サーキットの一つである富士スピードウェイの敷地内にハイアットのホテルブランド「アンバウンド コレクション by Hyatt」を2022年度に開業することを発表した。
モータースポーツとラグジュアリートラベルを愛する旅行者に
アンバウンド コレクション by Hyatt の運営受委託契約は今回が日本で初となり、また東和不動産のホテル業進出も初めて。
アンバウンド コレクション by Hyatt とは、ハイアットが展開する数あるホテルブランドの中でも、施設やアメニティを通じてひときわユニークな個性を持ち、そこでしか体験できないオリジナリティーと上質さを極めた唯一無二の魅力を発揮するプレミアムホテルに冠するブランドだという。
今回のホテルは、富士スピードウェイでのモータースポーツの体感や、現在隣接地で進行中の「モータースポーツビレッジ(仮称)」と連動・呼応する存在となる。
富士山の眺望を欲しいままにする広大な敷地に建設される同ホテルは、富士スピードウェイ内に立地し、モータースポーツミュージアムも併設。ホテルの中で貴重なヒストリックカーや富士スピードウェイの歴史を伝える充実したコレクションなどを鑑賞できる画期的な演出は、まさにアンバウンド コレクション by Hyatt の真骨頂といえる。
客室は 45平米以上のゆったりとしたルーム&スイートが約120室あり、分割可能な500平米の宴会場や200平米の会議室も備え、内外からのMICEビジネス(報奨・研修旅行や展示会・イベントなど)の獲得も視野に入れている。その他の施設としては、複数の料飲施設はもちろん、温泉、室内プール、フィットネス&スパを完備。
2021年開業予定の新東名高速道路の小山パーキングエリア・スマートインターチェンジ(仮称)とも隣接することから、自動車を利用した遠隔地、また近郷近在の顧客層に喜ばれるホテルづくりを目指すという。
東和不動産株式会社の取締役社長、鵜飼正男氏のコメント
「弊社が取り組む、富士スピードウェイと一体化する『モータースポーツビレッジ』の重要な核となるラグジュアリーホテルの運営について、世界のさまざまな都市で豊富な経験を持つハイアットと今般契約を結ぶことができ、大変嬉しく、また心強く思います。環境に配慮しながら、モータースポーツをさらに身近なエンターテインメントの一つとして内外のお客様に親しんでいただけるよう、『モータースポーツビレッジ』と『アンバウンド コレクション by Hyatt』ブランドが手を携えて取り組んでまいります」。
ハイアット ホテルズ コーポレーション グループプレジデント(アジアパシフィック)、デイビッド・ユデル氏のコメント
「このたび私どもの『アンバウンド コレクション by Hyatt』ブランドを日本に初めてご紹介する機会を、世界中のモータースポーツファンにとって憧れの地といえる富士スピードウェイのプロジェクトでいただくことになり、胸が高鳴る思いです。トヨタグループの一社である東和不動産が手掛ける初のホテルプロジェクトに、ハイアットが参画させていただけることを心から嬉しく思います」。
出典:東和不動産
静岡県駿東郡小山町ホテル展開状況
メトロエンジンリサーチによると、同ホテルが開業する小山町には宿泊施設が27、部屋数にして674室が提供されている。
新規開業予定としては、同ホテルの他に、「(仮称) ふじのくにアクアイグニス小山ホテル」が250室での2022年の開業を予定している。
富士スピードウェイは都心から日帰りでも難しくはない距離にあり、小山町は御殿場市や山中湖村など宿泊施設が多い市村と隣接することから、同町外の施設との競争にもなりそうだ。
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