政府は訪日客の増加に伴い外国人患者が安心して受診できる体制の整備を進めているところ、厚生労働省と観光庁が連携して一元化した「外国人患者を受け入れる医療機関の情報を取りまとめたリスト」を作成。ラグビーW杯や東京オリ・パラに向けて先行整備すべき箇所の医療機関リストをとりまとめた。
一元化された医療機関リスト、多言語化の上、10月以降に更新
出典:観光庁
同医療機関リストは、患者や医療機関等の利便性や行政サービス向上のために、外国人患者を受け入れる医療機関の情報を取りまとめ、外国人患者が安心して受診できる体制を整備することを目的としている。
外国人患者の受入に関しては従来様々なリストがあり、①外国人受入の姿勢に差がある、②一元化されておらずわかりづらい、などが指摘されていた。
そのため、①各都道府県が各医療機関の受入に係る適格性について審査を行い、②厚生労働省と観光庁が共同で作成したものが、今回一元化されたリストとなる。
今回のリストに掲載された医療機関は、前提として外国人患者への診療に協力する意志がある医療機関。その上で、都道府県によって選出された外国人患者を受け入れる拠点的な医療機関やJMIP(外国人患者受入れ医療機関認証制度)等の分類の記載も行われている。
外国人患者への診療に協力する意志がある医療機関であっても、適格性がないと判断された医療機関は、当該医療機関の合意をとった上でリストから削除した。
両省庁は、9月中旬を目処に医療機関リストの多言語化(英語・中国語(簡体字/繁体字)・韓国語)を行い、訪日外国人向けに日本政府観光局(JNTO)ホームページにて公開する予定。
また、引き続き、9月末の締め切りで提出される医療機関リストをとりまとめ、改めて更新する予定だという。
出典:観光庁
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