挙式・披露宴の企画・運営を主たる事業として展開する株式会社エスクリは、新規事業として「医療ツーリズム事業」に参入する。
出典:エスクリ
訪日外国人は3,000万人を突破し、そのうち中国人の訪日比率は上位に位置。現在、中国の医療業界は二極化し、医療格差が生まれている。大都市には世界最先端の医療設備が整っているが、需要と供給のバランスが追い付いておらず、満足のいく受診機関を利用できる環境が整っていない。
また近年、セカンドオピニオン浸透の他、日本の先進医療やサービスを求め「医療ツーリズム」と呼ばれる治療や手術、検診など医療と観光をセットにした旅行が富裕層から求められている。
日本では近年、医療を「国家の観光資源」としてとらえ、厚生労働省「医療ツーリズムプロジェクトチーム」、観光庁「インバウンド医療観光に関する研究会」などが相次いで発足。
海外事業の強化に取り組んでいるエスクリでは、新規事業として、今後ますます需要の高まりが予想される「医療ツーリズム」に参入する。
第一弾としてエグゼクティブのために特別に組まれた、会員制の総合人間ドックを提供している「SBIメディック」と提携し、中国をはじめとした世界の富裕層を対象に、質の高い医療サービスを提供。中華圏でのエスクリの認知度と企業ブランド力を高め、他社との差別化をはかり「インバウンド婚」とのシナジーも目指すという。
年間約8,000組の結婚式を手掛けているエスクリは、多様化する結婚式のニーズやモチベーションに応えるとともに、医療ツーリズム事業等の新分野にも積極的に挑戦する考え。
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