英イングランド北東部に位置し、映画『ハリー・ポッター』のロケ地としても知られる街「ダラム」。この街の中心部にこのほど、「Hotel Indigo Durham(ホテル・インディゴ・ダラム)」がオープンした。「HOTEL NEWS RESOURCE」が伝えている。
大学や世界遺産のある歴史文化都市、英ダラム
ホテル・インディゴ・ダラムが新規開業したダラムは大学都市であり、ユネスコの世界遺産に指定されているダラム城とダラム大聖堂をはじめ、歴史ある建築物やパブ、居心地の良いカフェなどが建ち並ぶ観光地でもある。
また、大学の植物園は森林植物や熱帯植物があふれ、街の周囲をのどかな田園や村々が取り囲んでおり、訪れる人々に心の平穏や安らぎ、自然に親しむ絶好の機会をも与えてくれる地だ。日本人にも大人気の映画『ハリーポッター』のロケ地と聞けば、街のイメージがつくのではないだろうか。
大学施設をホテルに転換、街の特質を活かした内装
ホテルはダラム城とダラム大聖堂からほど近く、ダラム駅へも歩いてアクセスできる距離にある。その建物は、2012年までダラム大学に属していた第2級指定建築物の「Old Shire Hall」を改装したもので建物本来の装飾を活かしつつ、街を代表する3大施設の大聖堂と城、大学を反映したデザインを施している。大学の公式色である紫を用いたアカデミックなものから、タペストリーが飾られた壮麗な雰囲気のものまで、異なるタイプの83客室がある。宿泊費は1泊109ポンド(約16,300円)からとなっている。
また、ホテル内の飲食施設には、上質なワインや地元のクラフトビールをそろえた「Rotunda Bar」、バリスタ風コーヒーや作り立てのサンドイッチやスイーツなどを味わえる「Tinderbox Espresso Emporium」。シグニチャーステーキをはじめ、イギリス料理やフランス料理を提供する「Marco Pierre White Steakhouse Bar & Grill」がある。
ジェネラルマネージャーのPaul Borg氏は「豊かな歴史と多彩な文化に恵まれたダラムは、イギリスで最も美しい街の1つで、その特徴をホテルのデザインに活かした。国内外からのお客さまを迎えることを楽しみにしている」とコメントした。ヨーロッパ・ブランドマネージメント副責任者のTom Rowntree氏は「ホテル・インディゴはいずれもその土地の特質を活かし、それぞれに個性を持たせていている。ダラムのホテルを訪れたゲストは“最高点”を与えてくれるだろう」と期待を寄せている。
英国でのホテル数を倍増、5年以内に欧州で20軒増を計画
現在、ホテル・インディゴブランドはヨーロッパに24軒あるが、今後さらなる事業展開を図っており、2018年中にダラムの他に、ロンドンに2軒、シェイクスピアの故郷として知られるストラトフォードアポンエイボンにもホテルを開業し、イギリス国内でのホテル数を倍増させる予定。さらに3~5年をかけて欧州域内でイタリアのミラノなどで20軒のオープンを計画中である。
本サイトが3月13日「活発な欧州ホテル市場、2018年投資家の注目は!?」において報じた通り、欧州のホテル取引は増加傾向にあり、特に現在イギリス経済が好調のためイギリスにおけるホテル取引は欧州域内で最も活発な状態にある。ホテル・インディゴのイギリスや欧州での動きはこうした上げ潮のトレンドの中での一つの事業展開と見ることが出来るだろう。