株式会社エイチ・アイ・エスは、東京都青梅市、山形県河北町、鳥取県大山町と、新・目的地創出事業「Destination Create Project」に関する包括連携協定を締結した。この取り組みは、さとゆめおよび沿線まるごと株式会社と共に推進しており、各自治体と連携して地域資源を活用した観光振興および地方創生を目的としている。なお、青梅市との協定は、2025年6月に奥多摩町と締結した協定に続くものであり、青梅線沿線における取り組みがさらに拡大した形となる。
(出典:株式会社エイチ・アイ・エス)
この協定では、観光をはじめ、インバウンド対応、関係人口の創出、企業誘致、SDGs推進、自然環境の保全など、10項目にわたる連携分野を定めている。青梅市は、自然景観に恵まれた御岳渓谷や武蔵御岳山を有し、登山やリバーアクティビティの拠点として知られている。すでに沿線まるごと株式会社がJR青梅線沿線で展開する「沿線まるごとホテル」構想と連動しており、HISとさとゆめが共同で地域の魅力発信を図っている。
(出典:株式会社エイチ・アイ・エス)
河北町は山形県の中心部に位置し、歴史的に紅花の集散地として栄えた町である。協定締結に伴い、HISは河北町へ専門人材を派遣し、観光コンテンツ造成やインバウンド対応を支援する。派遣される布見綾子氏は、長年にわたり法人営業や地域創生に携わってきた経験を活かし、2025年7月から2026年3月までの期間、地域振興に取り組む予定である。
(出典:株式会社エイチ・アイ・エス)
大山町は、鳥取県西部に位置し、霊峰・大山の麓に広がる自然豊かな町である。今回の協定により、地域の文化や歴史を活かした観光コンテンツの開発に加え、近畿・山陽圏からのアクセスの良さを活かした関係人口の拡大が目指されている。HISとさとゆめは、それぞれの地域に合わせた形で、観光と暮らしを融合させた新たな旅の目的地を創出していく方針である。