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山梨県2017年、観光客数微増も、宿泊客大幅減

投稿日 : 2018.09.07

山梨県

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山梨県観光入込客数は延べ4,794万人となり、前年比+0.4%の増加となった。 宿泊客は820万人(実数)で、前年比-9.2%と大幅に減少した。外国人延べ宿泊者数は153万人で、前年比+11.8%増。山梨県の観光状況の課題や宿泊施設展開状況と合わせお送りする。

宿泊客数820万人、前年比-9.2%、観光消費額-0.6%
山梨県の観光統計調査の結果によると、山梨県の2017年(平成29年1−12月)の観光客実人数 は3,216万人(前年比+0.4%増)、 観光客延べ人数では4,794万人(前年比+0.6%増)となった。
また、日帰り・宿泊別観光入込客については、日帰り客は実人数で2,396万人(前年比+4.1%増)となったが、宿泊客実人数は820万人(前年比-9.2%)で大幅に減少した。
外国人宿泊客は、延べ宿泊客数は153万人(前年比+11.8%増)となった。
観光客数については、前年を上回り過去最高を更新したものの、宿泊客の減少が目立ち、観光消費額が4,133億円(前年比-0.6%減)となった。

富士山依存で季節性強く、冬場の集客に課題
観光入込客数(実人数)の月別の人数を示したのが以下のグラフである。

出典:山梨県

月別の観光入込客では、8月が419万人(構成比13.0%)と最も多く、2月の156万人(同 4.9%)が最も少なくなるなど、夏場と冬場で季節性が強く出ている。世界遺産富士山の継続的な人気や、外国人観光客の増加などにより、夏休みの登山やキャンプシーズンの8月やゴールデンウィークのある5月に観光客数が多くなっているためである。
前年との比較では特に10月の観光客数の減少が目立ち、長雨や週末の台風接近等の影響によるマイナス要因が大きかった模様だ。また、1月、2月、3月も観光閑散期であるものの、積雪などの影響で前年を大きく下回る結果となった。

増加する外国人宿泊客、中国がトップ、台湾、タイが続く
外国人宿泊客は2012年(平成23年)以降年々増加が続いており、以下のグラフの通り外国人延べ宿泊者数は、前年と比較して約16万人、約11.8%増の約153万3千人となった。

出典:山梨県

国籍別構成としては、前年同様に、第1位が中国(全体の44.4%)、第2位が台湾(同 13.7%)、第3位がタイ(同11.6%)となり、上位3カ国で全体の約7割を占めた。上位3カ国の占める割合が大きいことと他県に比べると韓国の割合が2.0%で全体の10位にとどまることが特徴と言えるだろう。

山梨県宿泊施設展開状況
メトロエンジンリサーチによると、山梨県には宿泊施設が1,388、部屋数24,129が提供されている。
山梨県の宿泊施設の展開としての特徴は県東部の富士五湖付近に集中していることである。
市町村別の部屋数トップは、富士河口湖町(宿泊施設:329、部屋数:5,583)、2位は山中湖村(宿泊施設:278、部屋数:3,765)と富士五湖の観光リゾート人気を示す結果となった。
続いて、県庁所在地の甲府市(宿泊施設:65、部屋数:3,358)があり、北杜市(宿泊施設:253、部屋数:2,874)、笛吹市(宿泊施設:78、部屋数:2,511)が続いた。
確認できた新規開業予定のホテルは2軒のみで、部屋数は199となった。
内、一軒は「ホテルルートイン甲府中央」(167室)で、2019年3月に甲府市中央に開業予定となっている。

鍵となるワインツーリズム
山梨県は世界遺産となった富士山の人気を背景に外国人旅行者含め観光客が増加しているにも関わらず、宿泊客については大幅に減少しており、平均消費額が宿泊客は日帰り客を3倍近く上回ることから宿泊客の減少が、観光消費額の減少をもたらす結果となっている。
閑散期における宿泊につながる集客に課題があると言えるが、その上で、鍵となりそうなのは秋のワインツーリズムである。
10月6日に甲州市で開催される「甲州市かつぬまぶどうまつり」や11月10、11日に甲府市で開催される「山梨ヌーボー祭り」などで酒造組合などが中心となり日本ワイン誕生の地である「ワインの国山梨」の売り込みを図っている。そのほか、ワイナリー巡りなどの夏場以外の宿泊につながるようなワイナリーイベント開催も有効と言えるだろう。

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