首都圏1都3県に発出されている緊急事態宣言について、政府の再延長の方針を諮問委員会が了承した。5日夜に対策本部会議を開き、延長が正式に決定する。
GoToトラベルの3月再開は困難
新型コロナウイルス感染症対策として東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県に発出されているだが、1都3県の陽性者数や病床数を鑑みた上で、今月7日までの期限を21日まで延長する方針となった。延長となる1都3県は3月2日時点でステージ4に該当する値ではなくなったものの、まだ油断できない状況が続いているとのこと。
緊急事態宣言が延長されると、今回が2度目の延長となる。宣言延長に伴い、首都圏の飲食店への時短営業陽性も延長すると見られる。
菅総理は5日の参院予算委員会で「国民、事業者の協力にも関わらず、病床の逼迫などで2週間程度の延長が必要と考えるに至った。率直に申し訳ない」と陳謝した。
また菅総理は昨年末より全国で一時停止になっている政府の観光需要喚起事業「Go To トラベル」の3月中の事業再開は「現時点ではなかなか難しいだろう」と述べた。
赤羽一嘉国土交通大臣も「宣言が延長される状況では、すぐには事業再開とはならない」と説明しており、早期のGoToトラベル再開は困難な見通しだ。
緊急事態宣言は新型コロナウイルス感染再拡大を受け、1月7日に発出。2月7日までという期限を1ヶ月延長し、3月7日までという期間になっていた。当初の対象地域は東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県、愛知県、岐阜県、大阪府、京都府、兵庫県、福岡県の1都11県。2月8日に栃木県が、3月1日に愛知県、岐阜県、大阪府、京都府、兵庫県、福岡県が既に宣言解除となっている。残すは1都3県のみという状況だった。