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日本通運 日通旅行とNTSの解散・清算を発表 コロナ禍直撃

投稿日 : 2021.01.21

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新型コロナウイルス関連

日本通運は1月18日、連結子会社の日通旅行とエヌ・ティー・エス(NTS)の営業を3月31日をもって終了し、解散すると発表した。

日通旅行は、1955年に日本通運の旅行部門として開始し、2012年に日本通運100%出資の旅行専業会社「日通旅行株式会社」として分社化。1968年にはJTB(当時、日本交通公社)と共同で、旅行業者主導の海外パック旅行「ルック」を発表するなど、旅行業界のパイオニアとして知られている。現在は東京と名古屋、岐阜、大阪、京都、神戸に事業所を置き、海外旅行・国内旅行の企画・手配・販売等を扱う。

1979年に設立されたNTSは、東京と名古屋、大阪に拠点を置き、海外航空券の販売を手掛けている。日本通運によると、日通旅行の従業員数は264名、NTSは45名。両社の社員は、親会社の日本通運に転籍する見通し。

日本通運は「日通グループ経営計画2023」で策定した「コア事業の成長戦略」「日本事業の強靭化戦略」を推進する上で、2社の清算を決断した。その理由を、新型コロナウイルス感染拡大によってもたらされた旅行業界を取り巻く環境の悪化が原因と説明。今後は中核事業である物流事業に注力する方針。

なお、両社の営業終了に伴い、4月1日以降に出発する旅行の新規予約を終了。3月31日付で解散(営業終了)した後、6月中に清算を結了する予定。取引先に対しては、4月1日以降に帰着する旅行の清算も契約通り行う。


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