10月15日以降、ハワイ到着の72時間以内に受けた検査(FDA承認のnucleic acid amplification test /NAAT)で陰性が確認されると、14日間の自己隔離が免除になることが明らかになった。
現在2週間の自己隔離が義務付けられていることで、観光産業に大打撃を受けているハワイ州。感染状況が改善方向に向かっていることを受けて、デイビッド・イゲ州知事は「事前検査プログラム」導入による観光再開を10月15日(木)から開始することを発表した。当初は開始を8月1日からとしていたが、その後に米本土での感染拡大やハワイ州内での感染状況が悪化したことなどから10月1日に延期されていた。
このプログラムにより、ハワイへの旅行者は渡航72時間以内に行ったPCR検査の陰性証明を提出し、また到着時の体温に問題がなければ14日間の自己隔離措置が免除となる。ただし、アメリカの基準を満たしたPCR検査で陰性であることが条件。対象者は旅行者の年齢を問わない。
ハワイでは3月下旬から5月末までロックダウンを実施して感染者が減っていたが、7月末以降に再び感染者が激増。感染者が3桁台を突破しその後も増加が止まらず、8月27日からは外出禁止令と在宅勤務令が発令されている。レストランはテイクアウトのみ対応が認められており、医療機関や食料品店などの必要不可欠な事業以外は営業は許可されていない状況だ。
2度目のロックダウンにより感染者数は減少傾向にあるものの、ハワイ経済は悪化し失業者数が増加している。この事態を受けて「事前検査プログラム」が検討された。計画が順調に進めば、ハワイは10月15日に約7ヵ月ぶりの観光再開が実現する。
一方、現時点では、日本で受けたPCR検査の結果は基本的に認められない上、日本政府の新型コロナ水際対策による帰国後14日間の隔離義務などの問題もあり、このプログラムは日本在住者には適用が難しい。今回の措置によってまずはアメリカ国内在住者からの観光客の増加に期待が高まっている。
ハワイ州観光局 https://www.allhawaii.jp
「事前検査プログラム」の詳細(英語)はこちら
ハワイの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する情報はこちら