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小豆島町とJTBが人材派遣協定を締結:持続可能な地域づくりを推進

投稿日 : 2025.02.06

香川県

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(出典:株式会社JTB

香川県小豆島町株式会社JTBは、小豆島の持続的な発展を目的とした「20年先の小豆島をつくるプロジェクト」の推進に向け、地域活性化起業人制度を活用した人材派遣協定を2025年1月31日に締結した。

この協定は、JTBと小豆島町が2024年8月に発足した「20年先の小豆島をつくるプロジェクト」の一環であり、地域行政や事業者と連携し、「観光」を基盤とした持続可能な産業の創出を目指すものとなっている。小豆島は全国と比較しても人口減少と少子高齢化が進行しており、特に若年層の流出が深刻な課題となっている。この状況は学校の統廃合など教育環境の縮小を招き、さらなる人口減少につながる懸念がある。こうした課題の解決に向け、プロジェクトの取り組みを加速させるため、同人材派遣協定を締結した。

本協定に基づき、小豆島町ではJTBからの人材派遣を受け、島内におけるSTEAM教育の普及促進に取り組む。STEAM教育とは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術(Art)、数学(Mathematics)の5つの分野を統合的に学び、課題解決力や創造力、論理的思考力を育む教育手法を指す。小豆島町では2023年より、町内の中学生を対象にSTEAM教育を実施している。また、小豆島中央高校を拠点に、経営や先端技術を活用したビジネス実践の機会を創出し、教育環境の充実を図る。これにより、将来的には小豆島への離島留学や教育移住の促進を目指し、島内で学びたい人の増加につなげていく考えである。

協定期間は2025年2月1日から2028年1月31日までの3年間となっており、その間にSTEAM教育の体系化や、中学校・高校への普及・定着を進め、恒常的な授業の実施を可能とする体制を構築する方針である。また、島内若年層を対象としたビジネス実践の機会創出についても、協定期間内に具体的なプログラムを実装することを目標としている。

小豆島では、昨年から自動運転ボートを活用した海上交通の開発や、国立公園寒霞渓での観光誘引コンテンツの開発を進めている。これらの取り組みを含め、「20年先の小豆島をつくるプロジェクト」を地域に根付く事業として推進していく。

小豆島町長の大江正彦氏は、同プロジェクトについて「島の将来を担う若者たちが先端技術を活用したビジネスに触れ、実践的に学ぶことで、社会で生き抜く力を育む教育環境を整えることを目的としている」と述べ、「小豆島から新たなビジネスや挑戦が生まれ、20年後も活気に満ちた持続可能な島づくりにつながることを期待している」との考えを示した。

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