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新温泉町と関西圏の交流促進へ!全但バスが提案する新サブスクリプションプラン

投稿日 : 2024.07.16

兵庫県

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(出典:全但バス株式会社

全但バス株式会社は、観光庁の実証事業「『第2のふるさとづくりプロジェクト』ターゲットニーズに着目した再来訪促進のためのモデル実証事業」の採択を受け、地域活性化に向けたプログラム「新温泉町ローカルクエストvol.2」を展開する。全但バス株式会社が観光庁が行う同プロジェクトの採択を受けるのは、2023年度に続き2度目である。

2023年度の実証事業では、地域課題解決型のプログラム「ローカルクエスト」を実施し、学生や社会人を対象に256名が参加した。関西圏から新温泉町への来訪を促すために、高速バスと町民バスを組み合わせたサブスクリプションモデルを試行したが、既存の運行ダイヤの場合、土曜日の昼過ぎに新温泉町に到着して日曜日の昼過ぎには出発することになり、新温泉町での滞在時間は短い点が課題となった。

2024年度は、この課題を解決するために、大阪から湯村温泉までの高速バス「ふるさとWeekend便」を月に1回、週末限定で増便する。この便は土曜日の朝に大阪を出発し、日曜日の午後に新温泉町を出発するため、滞在時間を有効に活用できる。また、サブスクリプションプラン「新温泉町たんけんパス」を月9,000円で提供し、全但特急バスや町民バスに加え、一般路線バス八鹿湯村線も利用可能とする。これにより、新温泉町と関西圏の交流を活性化し、効率的で収益性の高い運行ダイヤの構築を目指す。

「新温泉町ローカルクエストvol.2」では、前年度の参加者が地域活性化の企画側に回り、新たな来訪者やファンを生み出す好循環を目指す。このため、湯村営業所内に新設したワークスペース「gensen space TOJI」での交流イベントを定期的に開催し、地域の受け入れ側や参加者同士の交流を促進する。

兵庫県美方郡新温泉町は人口12,236人、65歳以上の高齢化率が4割を超える地域であり、農業の担い手不足や過疎化などの課題に直面している。一方で、湯村・浜坂・七釜の3つの温泉地や但馬牛、豊富な自然資源など観光資源に恵まれている。ひょうご観光本部の調査によれば、湯村温泉の訪問者は中高年層が中心で、関西圏からのリピーターが多い一方、体験・アクティビティを求める人は少なく、新たな観光コンテンツの提供が求められている。

観光庁の「第2のふるさとづくりプロジェクト」は、コロナ禍で自然環境に触れる旅へのニーズが高まる中で、都市部の若者が田舎に憧れる動きも踏まえて推進された。このプロジェクトの本格始動により、国内観光の新たな需要を掘り起こし、地域経済の活性化を目指す。全但バスは2023年度に続き2024年度もこのプロジェクトに採択され、2025年1月末までに仮説の検証を進めていく。

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