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鶴岡市が台湾で冬の観光をPR:地域連携による誘客促進に手応え

投稿日 : 2025.07.23

山形県

地域創生

観光

(出典:一般社団法人DEGAM鶴岡ツーリズムビューロー

一般社団法人DEGAM鶴岡ツーリズムビューローは、鶴岡市からの委託を受け、2025年6月30日から7月4日にかけて台湾現地において冬季観光誘致を目的としたプロモーションを実施した。今回の取り組みでは、鶴岡市内の観光・宿泊事業者10社に加え、市外の観光団体2団体と連携し、台北・台中・高雄の旅行会社を対象としたセールスコールや商談会が行われた。

台湾からの訪日旅行者数は近年、コロナ禍以前の水準に回復しつつあり、地方観光への関心も高まっている。こうした背景のもと、地域事業者が直接現地の旅行会社と対話する場を設け、地域の魅力を伝えることに重点が置かれた。鶴岡市国際観光大使を務めるベンジャミン・リャオ氏の協力のもと、現地での交流が実現した。

(出典:一般社団法人DEGAM鶴岡ツーリズムビューロー

台湾におけるプロモーション活動では、現地の旅行会社18社への個別セールスコールが実施されたほか、ハワードプラザホテル台北にて商談会が開かれた。商談会では、羽黒山伏による法螺貝の吹奏で開会し、台湾側からは45社55名、山形側からは13社17名が参加した。会場では鶴岡市の観光資源や食文化、四季折々の魅力に関するプレゼンテーションが行われ、繁体字のパンフレットや映像資料を用いたプロモーションツールの配布がなされた。また、鶴岡の伝統工芸である絵ろうそくの絵付け体験、地域特産品の試食、地元産ワインや地酒の試飲なども行われた。

個別セールスコールでは、冬の五重塔を含むモデルコースへの関心が示され、今後の商品造成に向けた手がかりとなった。商談会においては、日本酒やワインの品質の高さに関心を示す声が多く寄せられ、ツアーへの試飲や見学の組み込みを希望する意見もあった。さらに、ワインは台湾料理との相性が良いとする評価も得られた。また、商談を通じて早速予約につながったという事業者もあり、現地での具体的な反応とともに、一定の手ごたえを感じられる機会となった。

台湾での鶴岡市主催による商談会は2024年7月に初めて開催され、今回はその第2回目となる。同プロモーションには、鶴岡市に隣接する酒田市の酒田DMO、また庄内地域を管轄とする庄内観光コンベンション協会も参加し、地域の枠を超えた連携が図られた。

今後は、同プロモーションで得られた反応や交流を基に、台湾の旅行会社と協力しながら地域に根差した旅行商品の造成を進めていく方針である。あわせて、継続的な情報発信や受入体制の整備を通じて、山形県鶴岡市への台湾からの誘客を図っていく考えである。

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