手荷物預かりサービス「Bounce(バウンス)」を展開するBounce Japan合同会社は、東京都内での拠点数が600を突破したと発表した。Bounceは、世界4,000都市・32,000拠点以上でサービスを展開しており、日本国内でも5,000拠点・650都市に広がっている。東京都内では特に渋谷駅、新宿駅、東京駅、池袋駅、秋葉原駅、品川駅など主要駅周辺で拠点を拡大し、観光客やビジネス利用者が「手ぶら」で移動や観光を楽しめる環境を整備している。なかでも大田区では70拠点、品川区では24拠点を展開しており、観光利用だけでなく日常的な利便性も高めている。
(出典:Bounce Japan 合同会社)
同社は東京での拠点拡大にとどまらず、福岡の博多駅や大阪のなんば駅、梅田駅、京都駅など、全国の主要ターミナルにも積極的に展開している。これにより旅行者は荷物の心配をせずに快適に移動できるようになり、地域社会にとっても利便性の高いサービスとして定着しつつある。Bounceは、駅構内のコインロッカー不足や混雑といった課題を解消する新しいソリューションとして注目されている。
Bounceのサービスは、アプリ上で空き状況を事前に確認できる点が特徴である。利用者はコインロッカーを探し回る必要がなく、荷物を預けて身軽に移動できる。予約から決済までキャッシュレスで完結し、QRコードを使って数秒でチェックインが可能である。さらに、1予約あたり最大100万円までの補償制度が設けられており、安心して利用できる仕組みとなっている。観光や出張のほか、ショッピングや会議前後など、幅広いシーンで利用されている。
Bounce創業者でCEOのCody Candee氏は、「東京で600拠点を突破できたことは大きな節目である。旅行者に直感的でシームレスな体験を提供することで旅をより充実させるだけでなく、観光客の増加による交通機関の混雑など社会的課題の解決にも貢献していきたい。『荷物に縛られない旅』を実現することで、旅行者と地域社会の双方に新たな価値を届け続ける」と述べた。
Bounceは今後も国内での拠点拡大を進め、旅行者や地域住民の利便性を高めながら、「荷物に縛られない旅」の実現を目指す方針である。同サービスは2019年に米国サンフランシスコで創業し、現在では北米、ヨーロッパ、アジア、オセアニアなど世界各地で展開されている。空きスペースを持つ店舗や施設と、荷物を預けたい旅行者をつなぐプラットフォームとして、都市部を中心に存在感を高めている。