旅行予約サービス「楽天トラベル」は、「2018年シニアに人気の温泉地ランキング」を発表。結果は、佐賀県の嬉野温泉が3年連続で1位を獲得した。
出典:楽天トラベル
嬉野温泉、湯河原温泉、蓼科温泉がトップ3
3年連続1位にランクインした佐賀県の嬉野温泉は、「日本三大美肌の湯」の一つに数えられ、その泉質が愛される温泉地。
嬉野温泉を擁する嬉野市は「観光と公共施設などのユニバーサルデザインを進めるまち ~観光のまちとしてのバリアフリー~」を掲げ、宿のバリアフリー化・ユニバーサルデザイン化を促進している。多くの宿泊施設がバリアフリー設計を積極的に導入していることがシニア人気の一因として挙げられる。車椅子に対応した電動ベッド付き客室など、シニアが快適に過ごせる設備が充実した宿が揃っている。また近年、嬉野温泉の静かで落ち着いた雰囲気に再度注目が集まり、人気を押し上げている。福岡や長崎からアクセスしやすい立地も魅力の一つ。
2位の神奈川県の湯河原温泉は、一昨年6位・昨年3位から順位をランクアップし、着実に人気を集めている。
都心から車で約2時間でアクセスができ、相模湾と富士山を望む雄大な景観を楽しみながら、静けさの中で温泉を楽しめるロケーションが支持されている。また万葉集に詠まれるなどその歴史も古く、多くの文豪に愛された温泉地としても知られている。有形文化財に登録されている宿もあり、歴史的建造物に滞在しながら、タイムスリップしたかのような気分を味わえるのも人気の一つ。また宿泊施設では、少量で味わえる会席料理や、低層階のお部屋を指定できるプランなどを展開し、シニアのニーズに応えている。
3位にランクインした長野県の蓼科温泉は、過去3年間で初のランクイン。
蓼科温泉は、長野県北八ヶ岳の麓にある蓼科高原に位置し、標高2,000メートル級の高山に囲まれた自然豊かな温泉地。新宿駅より電車で約2時間で行けるアクセスの良さと、トレッキングやゴルフ、高山植物鑑賞などシニアに人気の趣味を楽しめる観光地として支持されている。宿が展開する、シニアとの宿泊やシニア夫婦の宿泊を割引するプランも人気を集め、ランクインに貢献。また、蓼科の景勝地である「白駒の池」や「御射鹿池」は、近年その美しい景観から観光スポットとして注目を集めており、シニアのハイカーも多く訪れている。蓼科温泉の60歳以上による宿泊人泊数は、前年同期比で+43.2%(約 1.4倍)と好調。
4位には飛騨高山温泉、5位には下呂温泉と岐阜県の温泉地が並んだ。
【2018年 シニアに人気の温泉地ランキング 概要】
集計日: 2018年11月12日(月)
集計方法: 楽天トラベル登録の温泉宿が販売している「シニア」のキーワードを含む宿泊プランについて、以下の宿泊期間における60歳以上の宿泊者の人泊数(=宿泊人数×泊数)を温泉地ごとに集計(温泉宿が2宿に満たない温泉地は除く)。
宿泊期間: 2017年11月1日(水)~ 2018年10月31日(水)
佐賀県嬉野市ホテル展開状況
メトロエンジンリサーチによると、トップとなった嬉野市には宿泊施設が40、部屋数にして1,119が提供されている。
温泉地である同市では、旅館が23施設と数多く展開している。
客室数トップ10は以下の通り。
出典:メトロエンジンリサーチ
一見しただけで、温泉を売りにした宿泊施設がいかに多いかに気づく。
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