3月26日、観光庁は新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いている都道府県が行う県内旅行の割引事業を財政的に支援する、「地域観光事業支援」を行うと発表した。
対象は、政府のコロナ対策分科会が示した感染状況を示す4つのステージのうち、「ステージ2」以下に感染が抑えられている都道府県が行う県内の旅行の割引事業で、希望した場合には国から当該都道府県に対し、1人1泊あたり5,000円を上限として補助金が交付される。
宿泊割引だけでなく、旅行期間中に使用可能なクーポン券の発行といった、地域経済に幅広く恩恵のある支援策をあわせて実施する場合は、さらに1人1泊あたり2,000円を上限に追加支援される。
この支援は、政府主導の観光事業支援策「GoToトラベル事業」が再開されるまで行われる見通しだ。4月以降、準備が整った都道府県より順次開始し、5月31日宿泊分(6月1日チェックアウト分)まで実施される。支援の予算規模は約3,000億円だという。
現在、感染状況が落ち着いている地域では次々と独自の応援割引が実施されている。今回の支援金によって、予算のない地域でも割引事業の実施が可能になるだけでなく、地域の商店で使えるクーポンの発行といった、より幅広い観光支援策が実現できるようになるだろう。