観光庁が2022年3月の宿泊旅行統計調査の速報値を発表。それによると、3月の日本人延べ宿泊者数は3,304万人泊で、前年同月比より22.3%増であった。
観光庁が発表した速報値によると、3月の日本人延べ宿泊者数は3,304万人泊。コロナが上陸し、外出自粛の風潮が広がり始めた2019年3月の宿泊者数と比較すると20.6%減で、昨年の35.1%から大きく回復したことが分かった。3月は緊急事態宣言が発令されていたことを鑑みると、宿泊旅行者数は回復の傾向にある。
また、渡航制限が緩和されたことにより、外国人は前年同月比で28%増加した。ただし2019年同月比では96.4%減の34万人にとどまっており、インバウンド需要の回復の兆しはいまだ見えない。日本人と外国人を合わせた全体の宿泊者数では、前年同月比で28%増。2019年度の3月比では34/7%減の3338万人泊であった。
2022年3月の宿泊稼働率は42.3%であり、こちらは2019年同月比で21.1%ポイント減。施設の形態別に見ると、旅館が26.2%、リゾートホテルが37.9%、ビジネスホテルが54.5%、シティホテルが43.4%、簡易宿泊所が16.4%だった。インバウンド需要減少の影響を受け、シティホテルは厳しい状況が続いている。
地域別の比較では、宿泊者数の都道府県別のトップ3は1位が東京で332万泊、2位が北海道で157万人泊、3位が大阪で73万人泊だった。