観光庁は、本日12月12日(水)に主要旅行業者の旅行取扱状況(10月分)をとりまとめた。海外旅行やインバウンドについては対前年同月比で110%の伸びを示し、会社別ではHISのインバウンドでの好調さが際立った。
海外旅行、インバウンドが伸長、国内旅行は微減
2018年10月の海外旅行の総取扱額は対前年同月比 110.2%となった。韓国への取扱いが好調であり、総取扱額は前年同月と比べ増加した。
外国人旅行(インバウンド)は総取扱額は対前年同月比 110.4%となった。北海道胆振東部地震及び関西国際空港の閉鎖の影響は少なく、豪州及び中国を中心とした個人旅行の取扱いは引き続き堅調に推移し、総取扱額は前年同月と比べ増加した。
国内旅行については、総取扱額は対前年同月比 98.4%となった。団体旅行の取扱いは好調であったものの、個人旅行において、北海道・西日本方面は低調となり、総取扱額は前年同月と比べ減少した。
※外国人旅行は、日本の旅行会社によるインバウンド向けの旅行取扱い
出典:観光庁
HISがインバウンドで躍進、連結業績も好調
前年同月比では、HISが対前年同月比123%の伸びを示し、特にインバウンド(同139%)の取り込みに成功した。合計取扱額は46,976,858(千円)で日本旅行を上回り、JTB、KNTに次ぐ3位となった。
HISは昨日12月11日に発表した、2018年10月期(2017年11月1日~2018年10月31日)の連結業績において、売上高が前年比20.2%増の7,285億5,400万円、営業利益は13.3%増の180億2,400万円、経常利益は1.1%減の194億4,000万円、当期純利益は17.3%減の109億7,100万円と経常利益や当期純利益は減少したものの、売上高や営業利益が大きく増進する好調な業績を示した。
その他の旅行会社では、WILLERが同162.1%と大幅な伸びを示し、旅工房が同123.1%で伸長を続けた。
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