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ニトリが小樽の老舗高級旅館を取得

投稿日 : 2018.08.15

ホテル関連ニュース

家具インテリア小売・製造大手の株式会社ニトリが、北海道小樽市の老舗高級旅館「銀鱗荘」の所有権を取得し、ニトリの子会社であるニトリリパブリックが同旅館を運営することを発表。北海道にゆかりの深いニトリは、昨年9月には小樽芸術村をグランドオープンした。

出典:ニトリ

老舗高級旅館「銀鱗荘」

銀鱗荘は、明治期の1874年、余市の大網元、猪俣安之丞氏が築造した個人邸宅が始まりで、1939年に現在の地に移築され料亭旅館として開業をした。世紀を超えるその優美な佇まいから北海道文化財100選に数えられている。1986年以降には大規模な改修を行い、最新設備を充実させ、快適性・機能性も追求した。ニトリは、この度同旅館を株式会社銀鱗荘及び東名観光開発株式会社から取得した。

所在地は、北海道小樽市桜1丁目1-13で、JR小樽築港駅から車で4分、JR小樽駅からは車で10分。

客室数は本館と新館を合わせて全18室。
和食会席と本格フランス料理を提供している。
日本海を見下ろす裏庭には、露天の岩風呂が新設されている。

宿泊料金は34,710円(洋室)〜129,750円(新館特別室)

出典:ニトリ

 
小樽宿泊施設出店状況
メトロエンジンリサーチによると、小樽市では宿泊施設が72、部屋数1,976が提供されている。
小樽には、同旅館の他にも「小樽旅亭 藏群」や「おたる 宏楽園」などの小規模な高級旅館が複数出店しており、競合となっている。
 
北海道ゆかり、小樽芸術村
ニトリの宿泊業参入は初めて。ニトリは本社も札幌に置いており、北海道育ちの創業者で代表の似鳥昭雄氏含めて北海道との縁が深い会社。
小樽では、昨年9月に似鳥美術館、ステンドグラス美術館など4棟からなる「小樽芸術村」を全面開業しており、小樽芸術村を含めた小樽エリアの振興を目的として今回の同旅館の取得を行なったという。
同館の実際の事業継承日は8月20日からとなり、ニトリが今後老舗旅館においてどのような運営展開を進めるのか注目される。
 

出典:小樽芸術村

 
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